貧すれば鈍す

2007年、あるクラブのイヤーブックを作りました。
そのときに、そのクラブに昔から縁のある広告や出版物をやっている会社に声をかけて、一緒に作ってもらいました。

2008年、その会社が主導権を握ってイヤーブックを作ったようでした。というのも、一切声がかからなかったので、そうだったのだろうなと。まぁお金がないクラブですから、言い出しづらかったのだろうと思っていました。

さすがに悪いと思ったのか2009年、その会社から「いくら出せるか分からないのですが……」とコラムの依頼がありました。「お金の問題じゃないから」と原稿を書き、忘れた頃に本ができ上がって送ってきました。

正直に言えば、こんなに時間をかけて作るのなら、文章量などもっと調整したのに、という感じでした。しかもクラブの会長が「ここの部分を書き加えてほしかった」と言っていたと後で聞き、かなり残念、って感じでした。

本当にお金がない、ということで昔からのつきあいもあるし、原稿料は受け取りませんでした。でも自分の名前が本に載るわけですから手は抜きたくないですからね。

さて、さっき、件の会社からメールが来ました。内容は、今2010年版のイヤーブックを印刷してて、今年のコラムは別の人に頼みました、とのこと。おや、いきなり。

さらにクラブの経営状況が悪化しているような内容が書かれています。

まるで、だから頼まなかったよ、という感じ。

昔は、少なくとも今の会長がクラブを立て直しし始めた頃は、義理や人情をもう一度大切にしようとしていたのですが。時代が変わったのか、さらに貧乏になっているのか。そして貧しいということは、何も考えている余裕がないということなのですね。がっかり。
 

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