川崎vs全南　谷口選手が相手をにらみつけた真相

すでに突破を決めている全南が流してきた、というのも本当のことでしょう。
ですが、川崎にとっては勝敗も内容もグループリーグ最終節まで望みをつないだ試合になりました。 

一番大きな話題は中村憲剛選手の復活でしょう。しかもほとんどファーストタッチでほとんどアシスト。右足のインサイド付近で切るようにして出したロブは、微妙な感覚が衰えていない証拠でした。むしろ休んだ分、顎のプレートが外れた後はさらに期待できそうです。

ですが、それ以外にもいくつも貴重なことがありました。

登里選手は高校時代得意としたプレーを仕掛けて何度も止められていたものの、一度思ったとおりに突破できていました。ヴィトール・ジュニオール選手は「もう痛くない」と言っていたのでこれからに期待できそうです。

そして田坂選手。まだいくつもミスがあるものの、川崎の日本人選手の中でキックの質は一番ではないでしょうか。この日はそれを証明するようにFKを決めてくれました。試合後、「中村選手の復帰で出番が減りそうだけど」と聞いてみたら、
「乗り越えなければ行けない壁は高いけれど、あっさりと渡したくないです」
という力強い答え。試合の度にどんどん自身と読みを身に付けていたので、これから先はまた一味違う川崎の中盤を作ってくれることでしょう。

ところで、その田坂選手がFKを決めた際、谷口選手がボールをまたいで走って相手の壁の前に壁を向いて立ちました。田坂選手がボールを蹴った瞬間に他の壁の選手はジャンプしたのですが、谷口選手がにらんでいた選手だけは飛べず、結果的にその頭の上をボールは通過してゴールが決まりました。

谷口選手の眼力が生んだファインプレー？　それもそうなのですが、どうやら谷口選手が壁に向かってダッシュしている間に田坂選手がボールを蹴ろうと思っていたらしいのですが、谷口選手のダッシュが早すぎてにらみつけることになったようです。相手選手は驚いただろうなぁ……。 

Follow me!