C級コーチライセンス 埼玉合宿イントロダクション

埼玉県までやってきました。目的はC級コーチライセンス取得。今日から25日までの長丁場です。人生の半分以上子どもたちと一緒にボールを蹴っていたのに、なぜ今更ライセンスを取得しようと思ったかというと、

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去年数々の監督のお話を聞いて、こりゃ勉強してみるのも悪くないぞ、と思ったのでした。数あるエピソードの中で前田秀樹監督が語ってくださった話が印象に残っています。

あるときコーチの指示を守らなかった選手に対してコーチが怒ると、その選手はぷいと帰ってしまった。翌日監督室に行ってみると、そのコーチと選手が話をしている。聞いていないふりをして座っていたが、どうやら話は平行線だ。コーチは権力を持って押さえつけようとしていないものの、どうしても選手も納得できないらしい。とうとうコーチが監督にどう思うか聞いてきた。

「そりゃ帰った選手も悪いけど、帰らせてしまったコーチも悪いんじゃないの」。お互いに何か言いたいようだったが、ともあれその場は収まって選手はロッカールームに引き上げて行った。

選手がいなくなった後、コーチが監督のところにやってきた。「監督、選手の前で自分がおかしいと言われると、自分への信頼がなくなります」。

そこで前田監督が言った。「あの場で選手だけが悪いというのは簡単だ。だけど、そう言われた選手はどうなる? きっとコーチも監督にも心を開かなくなる。今は信頼が薄れたと思うかもしれないが、心を閉ざされるよりいいんだよ」

かくして選手は練習に復帰し、それまでと変わらぬ態度で練習に臨むようになった。監督の狙いはちゃんと的中した。

そうか、コーチングって技術だけじゃないんだ。ラモス瑠偉監督の選手操縦を見ていても、本当に勉強になることばかりでした。で、ちょっとかじってみようかなと。

ところが、教室に入ってみてビックリ。確かに前田監督が教えるから、東京国際大学の学生が多いだろうと思っていました。ところが27人の受講者のうち、26歳以上は僕だけ。あとは25人が19歳から22歳。ほぼ全員が東京国際大学のサッカー部の学生です。

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 だけど身内でやっている講習会ですから大きなメリットが一つ。和気あいあいなんです。監督の話しているところに茶々が入るし、学生同士で漫才みたいな掛け合いがあるし。こんな明るい授業はいいなぁ。

ですが大きな障害も。C級コーチライセンスにはたくさんの実技の時間があります。B級になるとフルコートなのでまだC級は楽なのですが、それでも現役大学サッカー部の選手たちと体をぶつけ合っていかなければなりません。みんなでかいです。僕のほうが大きいのはおなかだけ。……危うし! 森雅史!!

 

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