横浜FMvs清水
試合終了後、出てきた伊東選手、市川選手としみじみ。というのも10年前の11月23日、清水はこの日の会場だった日産スタジアムで初のステージ制覇を決めたのでした。伊東選手、市川選手ともにスタメンで、それ以来、清水はリーグを制したことがありません。
「もう35歳ですよ」と伊東選手。「もう一回優勝したいなぁ」。当時、まだ10代だった市川選手は来年30歳になります。「自分はまだまだです。もっと成長できるように頑張ります」。当時のまじめさは今でも変わっていません。
そう言えば、その日の夜、出番が少なくて移籍を決心した田坂現コーチを、長谷川現監督がいろんなところに連れ出して説得していました。澤登さんが「アルディレス監督の時、もっとロングパスの練習をしたかったんですよね」と言うと、真田さんが「ええ、そんな気持ちを持っていたなんて全然知らなかった」と、清水の選手の素直っぷりを明らかにしてました。
最後に現れた長谷川監督は「どうもすみませんでした」と、こちらが恐縮するくらいのセリフを残して帰っていきました。長谷川監督にとっても、今年の木村監督、来年の木村監督は懐かしい、もしかすると世話になったかもしれない日産自動車の先輩ですね。
清水の強化ポイントははっきりしているようですし、実際にそうでしょう。はたして来年、清水が再びチャンピオンに輝くことはできるでしょうか。チーム作りがうまくいってくれますように。
シーズンが終わりに近づいたのもあり、ちょっとセンチメンタルな気持ちにさせてくれたゲームでした。