11人の心・志の会発足記者会見

今日はいくつか取材が続いたのですが、その中でもちょっと変わっていたのは

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メキシコ五輪の人たちが立ち上げた「志の会」。故長沼健氏の遺志を継ぎ、日本サッカー界に何かできないかということでできた会でした。会としてはまだ発足したばかりで具体的な活動内容も決まっていないのですが、10月24日がメキシコ五輪で銅メダルを獲得した日ということで、この日に記者会見が開催されました。「志」は十一の心と書くということで、故長沼さんがよく使っていたというお言葉だそうです。

各社が集まる盛大な記者会見でしたが、壇上の釜本邦茂さん、杉山隆一さん、野村尊敬さんの飄々とした回答ぶりに、かなり和やかな記者発表となりました。特に釜本さんは杉山さんが回答している間に袖のボタンをずいぶん気にして、ずっとそわそわ。それで「自分が一番下ですから」と謙虚な台詞というギャップに、かなり癒されてしまいました。

その一方でいくつか不思議なことがあり質問も飛んでいたのですが、腑に落ちない点もいくつかありました。

1.日本サッカー協会(JFA)の犬飼会長も協力するということだったのに、この日の会見はJFAハウスではなくて日本体育協会で開催されたこと。サッカーに関することなのにとても不思議でした。JFAハウスの中には記者が常駐できる部屋があるのに、みんなそこからわざわざ原宿まで出かけてこなければならなかったのです。

2.日本サッカーに貢献したい、サッカーを広めたいという内容がJFAがやっている「ユメセン」と重なるのではないかということ。大きな規模でやっているユメセンの一部、あるいはJFAともっと密接にやってもおかしくない活動を目指しているようでした。これについては杉山さんが「プロと我々アマチュアという違いがある」とおっしゃっていましたが、その垣根の低さがサッカーだと思うのですが。

その他諸々、かつて日本サッカーの栄光を担ってきた人たちとJFAがなぜか離れてしまっているように思える記者発表会でした。

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