なぜハリルホジッチ監督は挑発するような言葉を吐くのか
10月31日、ブラジル戦とベルギー戦に臨む日本代表が発表されました。その記者会見で、ブラジルとどう戦うかという話になりました。
「デュエルでどのように立ち向かうか。おそらく違ったタイプのデュエルになるでしょう。もちろんできるだけ高い位置で奪いたいというのが理想ですけど、3人のアタッカーを抑えながらというと話は違っています」
ここまでは、ふむふむという感じですね。モンゴロイドが「デュエル」でどれくらい対応できるのか、あるいは本当に「デュエル」に活路を見いだすのかという疑問点はまだありますから、今回の遠征ではじっくり現実を見たいと思っています。
すると、ここで監督は、
「たとえば、みなさんにサンドイッチの守備、それからカバー、ゲームの予測と言ってもなかなか、わからないかもしれないですけど、密度とかいってもわからないかもしれないですけど、そういったテーマが重要になってきます」
と、いきなり「何もわかっていない君たちに、こんな要素があるんだと教えてやろう」的な発言を続けるのです。これは実は今回だけではなく、過去何度も繰り返されてきています。
確かにワールドカップに出場するような監督に比べると、知識や理解力は低いでしょう。ですが、日本のほとんどのメディアは、それぞれが努力して学んでいる、あるいは学ぼうとしているにもかかわらず、この言葉で挑発してくるのです。
これはきっとメディアとの馴れ合いはよくないと思っているからでしょう。「自分を批判してくれ」と言ってる監督ですから、もっと厳しい目で見つめてほしいと言っているように思えてなりません。
実際、練習もほぼ非公開ですから、監督が何をやろうとして選手が実践できないのか、あるいは監督の指導が悪いのか、はたまた監督が出した方向性が悪いのかは、結果で判断するしかありません。
でも、それでよし! と監督は言っているように思えるのです。今回のブラジルやベルギーに負けたら、思い切り叩いてほしいと言っているのではないでしょうか。監督としてはそれが来年の高成績につながると感じているのかもしれません。
ということで、現地から遠慮なく批評したいと思います。