まさか最後の二段落ち!!
今回の中国遠征は、いざ武漢の大会が始まるとボランティアさんたちが親切で気が晴れたのですが、中国東方航空の国内線だけは許せん! という感じでした。
大会も終了し、まずはその中国東方航空の国内線で上海まで。そしてそこから成田へ。はたして無事に帰れるでしょうか。
何かが起きる気がするときは、早めの行動を心掛けています。中国東方航空の国内線はオンラインでチェックインできないので、11:35のチェックインスタートに合わせて空港へ。すると前にはもう2人の日本人が並んでいました。
チェックインも済み、時間どおりに飛行機に案内されるという「快挙」に喜びつつ機内へ。武漢から上海までは1時間40分のフライトです。座ると、昨日の疲れがドッと出てきて思わず寝込んでしまいました……。
ハッと気付いて時計を見ると1時間が経過しています。しまった、機内食を撮り損ねたかもしれないと慌てながら外を見ると、あれ? もう地上です。到着したのか? なのに周りは誰も立っていません。よく見ると、さっきと同じ風景が広がっていました。
つまり全員を登場させたまま、出発待ちです。ちょっと待てよ、確か上海では15:15に到着し、17:30に成田行きに乗り継ぐことになっていたはず。推奨乗り換え時間が120分と出ていたのでギリギリだけど大丈夫かと思っていたのですが、このぶんではかなり危なくなりそうです。
と焦っても、どうすることもできません。国内線だから「ビール持ってきて」と言っても、エコノミー席にはありません。そわそわしながら待っていたのですが、結局出発は15時少し前になってしまいました。
でも中国東方航空は少し巻き返しました。上海到着は16:25。ゲートオープンが16:45ですから、この20分間の間に手荷物チェック、出国審査をして、国際線のゲートまでたどり着かなければなりません。飛行機を降りたところに係員が立って誘導しています。この乗り継ぎを利用する人たちが、とてもたくさんいるのがわかりました。
怒濤のラッシュですべてをくぐり抜け、ゲートに到着したのが16:50。これなら乗れる! と思っていたのですが、ゲートはオープンしていませんでした。どうやら20分遅れとのこと。やれやれ、一安心です。
17:10になるとゲートがオープンしました。流石に国際便だから定刻に出発するのだろう。そう思っていたのが失敗でした。またも全員を乗せて待機です。出発は18:45。
日本到着予定は当初の予定だと20:55でした。この様子だと22:00近くになりそうです。そして実際に到着したのは22:00をやや過ぎたころ。早く電車に乗って、途中の車を預けていたところまでたどり着かないと帰れなくなる! 何とかギリギリ!!
で、ここに落とし穴がありました。
スーツケースの受け取り場所に行くと、僕と、僕の前にチェックインした2人の名前が書いてあり、係員に知らせてくれとのことです。
案の定、スーツケースが乗っていないということでした。「乗り継ぎの時間が短くて乗せられなかったようです」とのこと。武漢で早くチェックインした人の荷物は、貨物室の奥の方に入れられています。そこまで乗せられなかったようです。
明日到着し、明後日手元に配送してくれるということでした。ですが、中の書類を明後日の打ち合わせで使わなければなりません。
書類を書きながら、いろいろ悪い予感のした旅立ったけれど、最後までこうだったかと思い知りました。明後日の何時に配送してもらえるか確認していたら、時間がかかって終電に近くなってしまいました。まさか、最後の最後にこんなオチが待っているとは。
……。
仕方がない。さて、電車に急ごうかと税関を通ろうとしたそのとき!
誰もいなくなったコンベアーの近くに、なぜか僕のスーツケースが置いてあります。思わず係員さんに「あれ、僕のです!」と叫び、2人でダッシュ。間違いありません。僕のスーツケースです。
「中国東方航空から積んでいないという連絡が来たので対応したのですが——」と係員さんもビックリ。対応に時間がかかったから、引き取り手のないスーツケースがコンベアーの隣に置かれ、そのために見つけることができたのでした。
タグをこんなにぐちゃぐちゃにつけていたら、スキャンしても読めないよ!!
ともかく、終電で車を置いてあるところまで帰れました。嫌な予感がしていたので、対応策を考えて、それが当たったからよかったのですが、本当は最初から嫌な予感がしないのがいいんですけどね~。
ちなみに、ビザは取っていきませんでした。15日以内だったらビザなしで入れるという条項のおかげで助かりました。入国チェックの時に、何日までいるのか、どこに泊まるのかという質問もありませんでした。あっさり入国、あっさり出国。
ゆるゆると言えばゆるゆるです。でも、交流を考えると、この日数がもっと延びていってくれればいいと思います。次回は日本がチャンピオンになる戦いを見に行くことができますように。