FC東京vs鹿島 鹿島の勝利の裏には
鹿島が土居聖真のゴールを守り切って1-0の勝利。連戦の最後ということで、お互い体に残っているアドレナリンを燃やし尽くそうという勝負でした。立ち上がりに鹿島が主導権を握った……というより、FC東京はいつも立ち上がりに難のある気がします。その流れが前半続き、34分、土居がこぼれ球を蹴り込みました。
FC東京は後半出てきた高橋秀人が中盤の底から左右にボールを散らし始め、やっと動きが出てきました。「今年は自分の出来があまりよくなかった。だからスタメンを落ちても仕方がなかったと思います。これから上げていきたい」と試合後に語った高橋は、今後期待が出来るのではないでしょうか。
息を吹き返したFC東京の攻めを凌ぎきり、最少得点差で勝てるのはいかにも鹿島。これまで無失点の試合がないとは思えない集中力でした。
ところで、この試合の前に鹿島はチームの多くの選手が呼吸器に問題を抱えていたそうです。熱は出ないけれど、咳が続き、呼吸が苦しかったとか。関係者によれば、トニーニョ・セレーゾ監督、土居、柴崎岳、 遠藤康、ファン・ソッコ、昌子源あたりは咳が止まっていなかったということでした。試合中も、そしてミックスゾーンでもそんな素振りを見せないあたりが、鹿島が王者たるところでしょうか。