湘南vs鳥栖 また今回も湘南の勢いに押されてしまった鳥栖
勝負は湘南の挙げた2点目でした。
一度は自分たちのボールにしながら、つないだところをプレスにあって奪われ、そのままゴール前の混戦持ち込まれます。そこで高山薫のゴール前を横切るドリブルを止められず、シュートを決められてしまいました。
GK赤星拓はサブでも腐らず出番に備えてトレーニングを積んできたのがわかる素晴らしい動きを見せていましたが、このときだけは高山の動きに惑わされてしまいました。もっとも、4失点はしたものの、他の点はGKにとってノーチャンスだったと言えるでしょう。そういう意味では久しぶりの出場で、赤星が得たものは大きかったと思います。
鳥栖はFC東京戦でも見られたような、きれいなダイレクトのパス回しを見せて湘南を崩しにかかりました。ところが本来は鳥栖のお家芸とも言うべき厳しいチャレンジとプレスを湘南からかけられ、受け身に回ってしまったのが敗因だったと言えるでしょう。
2011年、鳥栖が昇格したときは平塚で湘南が1-0、鳥栖では2-0で鳥栖と、1勝1敗。そのときの敗戦も湘南の勢いの前に鳥栖が敗れてしまった戦いでした。2013年、J1での対戦でもBMWで1-1、ベアスタで鳥栖の1-0とギリギリの戦いが続いていました。実は鳥栖にとってBMWはJ2で20戦して4勝3分13敗と、とても相性の悪いスタジアム。
堅守の鳥栖が4点取られたということだけでも、鳥栖が自分たちの戦いをできなかったというのが明らかでした。 この日の一番素晴らしいゴールは鳥栖の2点目、豊田の空中で体をひねりながらヘディングし、斜め後ろにボールを跳ね上げるという難易度の高いシュートでしたが、惜しむらくは決着が付いた後だったということで、なかなか取り上げられなかったことです。