日本vsジャマイカ 代表チームならではの交代
9月の試合でミスをした川島が先発落ち。バックパスのミスで相手に決定機をつくられかかった長友も交代。これまでのレギュラークラスといえども、アギーレ監督は容赦ありません。
例えばかつて川崎を率いていた時代の関塚監督は、ミスをした選手をあえて次の試合でも使い、一定のパフォーマンスを見せた後に先発落ちさせていました。そうでないと、その選手は自信を失ったまま使われなくなるので、調子を取り戻させるのに時間がかかるから。また、ミスを怖れてプレーが消極的になるのも防いでいたのでしょう。
ですが代表チームの選手たちなら、そんなことがあってもプライドは保ったままだし、逆に燃えるような選手が揃っています。余計に燃えない選手は、今度は代表チームからお呼びがかからなくなる。
この合宿でアギーレ監督に練習後、「お疲れ様でした」と声をかけたところ、わざわざ戻ってきて満面の笑みで握手してもらいました。スペイン語で何か話していたのですが一言もわからず、こちらも日本語で「頑張ってください」と返すという適当なコミュニケーションだったのですが、あの態度は人のいいラテン系の人そのもの。 ですが、このメキシコ人監督はその笑顔の裏に、『競争を持ち込む」という言葉をそのまま実行する鋼の意志を持っているようです。