川崎vs浦和 両者の戦いにふさわしい熱戦
2分、浦和の梅崎が思い切りよく蹴り込むと、3分、川崎は森谷のシュートのこぼれ球にレナトが反応して同点に。立ち上がりにこういう展開になったときは、よくその後膠着するのですが、まさにこの試合の前半はお互いの動きを探るというような内容になりました。
優勝に向けて勝点3を積み上げたい両者は、後半になると動き始めます。中盤での攻防に終始した前半とは違い、ペナルティエリア付近までボールを動かしゴールを陥れようとします。互角の展開が続き、一瞬の隙が得点になる匂いがプンプンしていた78分。
浦和が押し込む展開から川崎がカウンターを仕掛けます。自陣左でレナトがボールを持ったとき、浦和DFがディレイではなく、ボールを奪いに行きました。確かにそこで奪えば浦和の攻撃は続きます。ところがレナトがその局面をかわすと、レナトの前には大きなスペースが生まれました。
レナトが上がり、カバーが入ると中央が空きます。そこに走ってきたのは中村。レナトが中村にパスし、中村がルックアップしたとき、右サイドの小林がダイアゴナルに動いて右サイドにスペースを作りました。小林野矢や斜め前にいた大久保は小林の動きを見てゴール前への動きを止め、わずかにバックステップを踏んで自分の前を空けます。そのタイミングで大久保の足下に中村のパスが入ってきて、あとは大久保が狙っていたとおりの形で前に進みボールを蹴り込むだけでした。
結局これが決勝点(これってテレビでよく使うフレーズですね)。浦和にとっては痛い足踏み(これもテレビのフレーズみたい)でしたが、ひとときも目を離せない、すばらしい90分間となりました。
だんだんパノラマでは何を撮っているかわからなくなってきました。