【W杯】怖くてもやっぱりセントロに行くのだ!!

昼過ぎに電話が鳴りました。電話の先は六川亨さん。
「森君、Anhangabauの駅近くのデパートで、君の探していたスタジアムの模型があったぞ! しかもサンパウロだけじゃなくてマラカナンもあった!!」
「すぐ行きます、今行きます、さぁ行きます!」

六川さんが教えてくださった場所は、セントロと呼ばれる旧市街。先日、おばあさんから「セントロには行くな。セントロに行ったらカメラまで取られるぞ」と言われて、ビビって行かなかったところです。だけど、今回なかなか探しても出てこないマラカナンの模型が見つかるなんて、これはもう覚悟を決めるしかありません。怖いけど。

駅に降り立ち、栄えている方を目ざします。
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うーん、確かに日本人街とは違って、単に立っているだけの人もいます。何かを探しているような目つきの人もいます。

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「大丈夫、きっと大丈夫。根拠はないけど大丈夫」と自分に言い聞かせつつ、デパートのような場所を探してウロウロ。

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逆行で歩いてきたから余計に怖くなっていたのですね。くるりと背を向けて順光になったら、周りがよく見えて落ち着きました。

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この建物をボーッと見ていると六川さんに偶然遭遇。案内していただいたのですが、なんと今売れたとのこと!! がっかりです。

2人になったので、1人が店を探しつつ、もう1人が周囲を気にするという役割分担でさらに歩きつづけます。
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町の雰囲気が秋葉原になってきました。ものすごい活気です。

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いろいろな店が並んでいてすぐ入りたくなるのですが、人混みもすごくスリに注意。

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マネキンに着せてあるだけなのですが、なぜか赤面。

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写真はかなりびびりながら撮りましたが、何とか無事に町を通過。

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最後にカテドラル・メトロポリターナという教会に行き着きました。栄えている場所なのですが、それと同時に浮浪者の人たちもたくさんいます。僕のホテルのすぐ近くの公園でも、ボロボロのテントの中で、幼稚園児のような子どもを連れた夫婦が生活していました。子どもが親の近くで楽しそうに遊んでいると、それだけで胸が締め付けられます。それもサンパウロの現状でした。

帰国の日が近い六川さんと記念の食事。せっかくだから日本人街で食べよう! ということになり、「YAKISSOBA・TENPURA」と書かれた店へ。庶民的な作りで、一番高いのが焼きそばの11レアル(約550円)というので安心して入りました。ところが……。

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これが「TENPURA」3.5レアル(約180円)。いや、これお好み焼きでしょう。しかも辛いソースをつけるなんて、どんな食べ方なんでしょう。

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続いて出てきた「YAKISSOBA」は、太い中華麺にあんかけでした。これも焼きそばじゃないし! しかもまずい! 僕は自炊なので人様が作ったものに対して滅多に文句を言いませんが、これはひどい! しかもこっちの人はこれが日本食だと思っているのだから、サギ!

どうやら日系人じゃない人の店には行ってしまったようです。ともかくビールを飲んで腹を膨らませて。

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これも帰国したらいい思い出になるのでしょう。六川さん、お疲れ様でした。

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帰り道はできる限り大きな道を歩こうとしたのですが、それでもこの明るさ。相変わらずびびっていたのですが、何とかホテルにたどり着き一安心。でも、これで度胸が尽きました。明日はフランスvsドイツの取材にリオに行きますが、帰ってきたらまた挑戦です。

そう言えば、前回もこの時期が一番危なかったよなぁ、とおもいつつ。
 

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