【W杯】そりゃケンカも起きるでしょう

あこがれのマラカナン・スタジアムで初取材。8万人収容なのにあまり大きく見えないのは、サッカー専用で一番遠いバックスタンドも近く感じるからでしょう。寝ぼけた頭でバスから最初に観た感想は「あぁ、ここがブラジルの横浜国際か……」で、ちょっと恥ずかしくなりました。

17時キックオフのコロンビアvsウルグアイは、前半スアレスを欠いたウルグアイが引いてカウンターを狙うもののハメス・ロドリゲスの見事なボレーでコロンビアが先制点を挙げます。ハメスはヘディングをパスをもらう前にちらりとDFの位置とゴールを確認しており、計算どおりのボレーだったと思います。これは素晴らしいシュートでしたので、もし見逃した方はぜひどこかでご覧ください。

後半はウルグアイが攻め、コロンビアが引いて守ってカウンターを狙う、前半とは逆の展開になります。その中でコロンビアは右から左に展開し、さらにゴール右まで振って折り返しをまたもハメスが決め、試合を決定付けました。

このあたりから観客席が次第に不穏な雰囲気になります。今日座った記者席の前もゾーニングがなされておらず、とうとう殴り合いが始まりました。ビールを売っていますから、酔っ払っているのもあるのでしょう。試合終了間際にも少し離れた距離にいるウルグアイ人とコロンビア人がまた何か叫び合っています。もしかするとシャツだけ着ていて別の国の人なのかもしれませんが、ここではシャツの色で国名にしておきます。

帰り道も一緒。そりゃもめるでしょう。メディアセンターに戻る際、今度はブラジル人とウルグアイ人がもめていました。ウルグアイ人は係員にも殴りかかっていて、体の大きな係員も負けずとやり返していました。若いがっしりしたブラジル人の若者も興奮してみんなに押されてなぜか僕のところにやってきます。彼もろとも壁に押しつけられて苦しい! ですがさすがにみんなも彼も気付いて、すぐに離れて今度は口で何か言っていました。危ない、危ない。他人の喧嘩を買うところだった。

僕にいつも秘密の指令を送ってくる、コードネーム・ラスカルからは「垂れ目のブルーネットを撮ってくるように」と言われているのですが、今日は時間がなくてコパカバーナに行けませんでした。スタジアムでも狙っていたのですが、結局撮れたのはこの写真。 

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ウルグアイのみなさん。スアレスのお面をたくさんの人が持っていました。もっとも、こちらの新聞では上のスアレスの顔に牙をはやして一面に載せていましたけど。

 

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