【W杯】レシフェ到着! そのままスタジアムへ!
陽気なメキシコ人たちと一緒にレシフェに到着!
着陸直前にはスタジアムが見られます。
到着後は急いでスタジアムにある身分証発行センターに向かい、 ADカードを作ってもらわなければなりません。それがないと明日の公式練習が見られないばかりか、明日スタジアムに来るメディアバスも使えないのです。
が、その前に。
荷物を受けとる場所で、お酒のプロモーションが行われていました。「どうぞ、只ですよ」と言われたら、思わず手が出ます。決して女性に勧めてもらったからでは……。
さて、空港からスタジアムにどうやって行けばいいのか。そんな情報をくれるはずのインフォメーションデスクはーー。
だってもうすぐブラジルvsクロアチアの開幕戦が始まる時間。二人だけ働いていた空港案内係の女性に「タクシーしかないよ」と言われて配車をお願いしました。そのときは「50レアルぐらいかしら」と言われたのですが、運転手からは「60レアルはかかるね」と釘を刺され、仕方がないのでお願いします。サンパウロでは片道120レアルぐらいと言われたし、ホテルへはメディアバスが使えるでしょうから、結果的には安くすむはず。
しばらく走っていると、運転手が日本でプレーしていた選手たちの名前を並べ始めました。よくそこまで知っているという名前もずらりと並べながらも、ラジオ放送に聞き耳を立てています。
17時30分を過ぎると、もう町は薄暗く、時折雨も激しく降り、天候が変わりやすいのがわかりました。運転手は赤信号でもほかの車をよくみながら止まらないで突っ切って行くのは治安があまりよくないことも関係しているのでしょう。
突然、運転手が「手書きのレシートを渡すよ。だから80レアルでいいだろう?」と交渉してきました。いやいや、こちらは身銭を切りながら回収して行くフリーランス。費用が膨らむのは困ります。「乗ったときに60レアルと言ったよね。それ以上は払わないよ」「うーん、わかった」と言葉は通じないものの、知っている単語を並べて交渉し、妥結しました。
「見てご覧、今日は道路がガラガラだ。みんな試合を見ているからね。明日はもっと多いはずだよ」。運転手が値段を交渉してきたのは、きっと早く到着するから安くあがってしまうと思ったからでしょう。「FIFAがこっちの道路は入れなくしたから、あっちから回って行くんだ」などと運転手がつぶやきながら到着したのが18時の少し前。この運転手は正直者と見えて、メーターはちゃんと動いていましたが、そこに出ていた数字はなんと60レアル。普通ならもっとかかったのだろうと思って、黙って65レアル渡すと、「オブリガード」と言いながら領収書を渡してくれました。
到着したスタジアムの周りには何もありません。買い物を済ませてからスタジアムに向かった方が良さそうです。
メディアセンターで残りの試合を観戦。スタッフも仕事なんかしないでみていました。試合が終わった後にスタッフから「さっきのはPKだと思うか」と聞かれ、「倒れ方が大げさだったけど、最初は耐えようとしたのにダメだったから倒れたように見えたので、PKでいいんじゃないだろうか。特に最近はああいうプレーを厳しくとるようになったからね」と言うと、「それが FIFAの基準なんだろう。ヨーロッパの基準だと、もっと緩いからなぁ」とちょっと面白い議論になっていました。
その後慌ててメディアセンターを飛び出し、目の前にあるバス乗り場で待っていると、 19時 30分出発の便が19時20分にやってきました。おお! この正確性は南アフリカとはまるで違う! と感激していたら、 19時25分になると、まだ乗車したばかりで席にも着いていないのにさっさと出発。そのままスイスイとがら空きの道路を走ってメディアホテルまで。僕はその近くの安宿ーーのはずなのですが、今回は高騰していますーーに向かってコストカットです。