【W杯】とりあえず予防接種しときましたが大失敗
南アフリカワールドカップの際にはB型肝炎と破傷風の予防接種を受けました。今回は、厚生労働省がブラジルワールドカップへ行く人たちに黄熱病の予防接種を呼びかけているということで、「ま、暇なときに打っとくか」と思っていたら! いつもと違って少々焦りました。
まずは厚生労働省検疫所で情報調べ。
するとどうやら黄熱病の予防接種は、
1. 接種できる機関が全国に25カ所しかない
2. 接種してから10日後からしか有効にならない
3. ステロイド剤などを飲んでいたら、しばらく接種できない
などと、気軽に受けられそうにありません。
4月最初に知り合いの記者の方に聞いたら、たまたまワクチンが余っていて連絡した翌日に注射できたけど予約に1カ月みたほうがいいよ! とのことでした。調べてみると、横浜では1週間に1日、水曜日だけ受けることができます。
やばい、このままだとワールドカップ直前にしか打てないかもしれない。ということで、横浜の検疫所に慌てて連絡したら翌週の4月9日に打てるということで、想像したほどではなく、すいているようでした。ただ、4月9日は2日前の時点で発熱していたため(予防接種は発熱していると受けられない)ので、電話して16日へと変更を依頼。これもあっさり大丈夫でした。
ただし、もう少しワールドカップが近づくと混むのかもしれません。なので行こうかと思っている人は念のため、サクっと接種したほうがいいようです。10年間有効ですし。それから、当日は身分証明が必要で、僕はパスポートを持って行きました。
当日の受付は13時からですが「13時前には来ておいてください」ということだったので12時30分には検疫所へ向かいます。ただ、料金の支払いには収入印紙が必要で、検疫所では売っていないため近くの郵便局で先に購入しました。
1万1180円。3月中ならもう少し安かったとか。ここでも消費税値上げの影響が出ています。
検疫所に到着したのですが、なにか素っ気ない場所です。公の場なので豪奢なのも問題がありますけど。
昼休みのため人気がなく、入り口のホールで待機します。
電気も付いていないので暗く、何か凄く怖ろしいところに来た気持ち。後で気がついたのですが、写真の右にある小さなテーブルに名前を書くところがあり、その順番で接種が行われます。なので、到着したらまず記入しましょう。
待っている時間にいろいろ調べます。
虫除けスプレーはたくさん持って行ったほうが良さそうです。
13時になると書類が渡されるので記入し、収入印紙をつけて提出。接種の前に説明があります。きわめて稀にアナフィラキシーショックが起きることもあるので、接種後30分は検疫所に留まり、症状を確認しなければなりません。20万人に1人は脳炎が出現し、また、接種後2~5日目に疲労、筋肉痛、頭痛を伴う発熱が現れ、呼吸不全、肝機能障害、腎不全等の急速な進行が起きる人も40万人に1人いるそうです。
しばらくすると無事接種することができました。痛くないよ! 痛くないよ!
検疫所には他にもいろいろな役立つ資料がありました。
掲示してある情報以外に、「お役立ち情報」「感染症別情報」などの資料が置いてあります。僕は「旅行者下痢症とは?」「携帯医薬品」「コレラ」「マラリア」などの資料をもらい、30分経って元気だったので帰宅。一緒に注射をしていた中にたくさんワールドカップに行くという人たちがいたので、健闘を祈り合っておきました。
……ここまではよかったのですよ。ここまでは。
接種した当日は、お風呂にも入らないしお酒も飲まないし、おとなしくして寝ました。さて、その週末。
日曜日、自分のサッカースクールがお休みだったため、少々体を動かすことにしました。水曜の接種からもう4日も経過しているから大丈夫だろう! と、久々に自分を追い込みました。仕上げはじっくりサウナに入って汗を流します。
ただ、いつもとちょっと違う。普段はドロドロする汗が出た後は、サラサラの汗に変わり、気分がすっきりするはず。ところが、そのドロドロの汗もなかなか出ず、気分がモヤモヤするので、いつもより長くサウナに入っていました。
すると翌日、体が思い切りだるい! 筋肉痛はさほどないのですが、フラフラしてしまいました。悪寒もするし、仕舞っていた毛布を引っ張り出し、ベッドで震えていました。「追い込みすぎたかな」と思ってアミノバイタルをガンガン摂って、回復に努めるのですが水曜まで立ち上がれません。木曜にふと思い立ち、検疫所からもらっていた資料を見ると接種後2週間程度はいろいろ起きることもあるようです。
その後やや症状は改善したのですが、念のため、かかりつけの医者に行って血液検査してもらって異常のな
いことを確認しました。で、やっと体調が戻ったのが26日。やはり10日で落ち着くというのは当たっています。
余談ですけど、2011年に虫垂炎の緊急手術をする前、その医者にかかっていたのですが「あのときは検査の数値が振り切れてて、いつ気を失ってもおかしくなかったよ~」と教えてもらいました。そのときは医者に向かって「1週間40度の熱が続いているだけで、他は健康ですから!」と仕事に行こうとしていたのですが(笑)。
ということで、予防接種を受けたら10日間は大人しくしておきましょう。筋トレして鍛えたつもりが、逆にヘロヘロになってしまいますから。