ステラvs日体大　しびれる戦いはこれからだ

4人のDFのうち2人が負傷中で、キャプテンも大事を取って欠場。第3節ですでに満身創痍のステラが、前半戦の山場の一つ、日体大とBMWスタジアムで対戦しました。

結果は1-2の敗戦。最初はボールキープからリズムを奪ったものの、ミスから失点します。直後に吉見からパスが通った井上のゴールで追いつきますが、その後は選手間の距離が空いてしまいます。パスミスで自滅し、また奪いに行っても連動できずにかわされ、縦パスを入れられてはピンチを招いていました。そして残り時間も少ないというところで植村に単独で仕掛けられ、素晴らしいシュートを許してしまいました。

試合前に気をつけると菅野監督が言っていた植村に2ゴールを叩き込まれ、ステラには初黒星が付きました。なでしこチャレンジリーグは去年の成績を考えると、ほぼ無敗でいかなければ優勝はないと考えることができます。もちろん他チームの今後の動向次第ですし、いろいろなチームのレベルが上がっているので混戦になることも考えられます。ですが、もう一つも勝点は落とせないというのが本当のところでしょう。

でも、その状況はステラができた当初、最短でなでしこリーグに上がるためにチームに課せられていた条件と一緒。昔、尾山キャプテンは「もう二度と味わいたくない」と言っていた緊張感をもう一度経験しなければならないことになりました。ここでどこまでできるのかは、昇格したときにも重要な経験値として積み重なっていくことでしょう。

敗戦は大変残念でしたが、今後の選手たちのさらなる奮闘が見られるかと思うと楽しみでもあります。ただ、リズムを上げようとしたときに選手の動きが変わらず、一辺倒なのは気になります。肉体的な疲れなのか、精神的な疲れなのか……。菅野監督はあくまで攻撃的にリーグを制覇するつもりだと思いますが、全体的な調子が上がるまでは4-2-3-1などに変更するのもありなのかもしれません。

試合前はにこやかだった高野さんも

試合後は一変。ですが、ある選手が高野さんを見てぽろぽろと涙を流すと必死で明るく振る舞い、励ましていました。癒し系の本領発揮という光景でした。 

Follow me!