横浜FCvs岐阜 目標が明確なものの強み

37分、左CKから黒津選手がシャープなジャンピングボレー。これで横浜FCが先制します。そこまでの試合展開は、プレッシャーをかけてくる岐阜に横浜FCがミスを連発し、自滅に近い形ばかりを作っていたので、この1点は横浜FCを蘇らせてくれるはずでした。

ところが49分、岐阜はクリアボールを拾われてゴールライン付近まで突破し、折り返しを染谷選手がプッシュして同点。それでも54分、黒津選手が自ら引っかけられて獲得したPKを決めてあっという間に再びリードします。

それでも諦めない岐阜は、61分、美尾選手に交代していたスティッペ選手がCKのボールがこぼれているところに詰めてまたも同点とします。

その後、両チームとも極端に動きが落ちたのは水曜日のゲームだったからでしょう。そのまま2-2で試合は終了しました。

これで未消化だった試合を終え、37試合と消化試合が他のクラブと並んだ時点で横浜FCは勝点49、岐阜は32。横浜FCは勝てば12位浮上で、6位V長崎との勝点差を9に縮められるところでした。岐阜はもし負けていれば最下位・鳥取との勝点差が2と縮まり、1試合で逆転を許してしまうまで来るところでした。

横浜FCが残り5試合で勝点9を逆転するのは、現実的には非常に厳しい戦いとなります。岐阜は、現在のJFLの順位では2位以内にJ2ライセンスを持っているのが1チームだけになりそうなので、最下位にならなければ残留できそうだという目論見が成り立ちます。

その勝利への渇望度の違いが、順位の差があっても同点で終わったこの日の結果に結びついたのではないか。そんな感じの試合となりました。

ところで、試合後、岐阜の松永英機強化部長は記者に囲まれましたが試合の話以外はなし。ラモス監督就任の可能性があるのかどうか、みんな聞きたいところでしたが、さっと駐車場に姿を消しました。うーん、どちらとも取れる、微妙な行動だなぁ。 

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