ステラvs ac福島 勝点1を拾ったのはどっちだったか
今回も高野宏治カメラマンの写真をお借りして振り返ります。
前半はステラのペースで試合が進みました。右サイドの後藤選手をうまく使った攻めで何度も福島ゴールへ迫ります。45分間、福島は修正がうまくいかず後手に回りました。
先制点は26分。寺田選手のロブを吉見選手がヘディングで落とし、金井選手が思い切りよく左足を振り抜きます。
さらに41分、齊藤選手が右に展開し、後藤選手が折り返すと、逆サイドでしっかり詰めていた金城選手がうれしい初ゴールを挙げました。
後半に入ると、いきなり福島が後藤選手のサイドに人を集め攻め込みます。46分の北川選手のシュートはGK小林選手が防ぎましたが、ここで今度はステラが一気に守勢に立ってしまいました。反撃を試みようとするのですが、中盤での何でも無いパスが通らず、前線に送るパスもカットされるとそのまま守備欄までの反攻されてしまいます。
62分、69分と福島が決定機をつくり、70分、守備ラインの裏に抜け出した中條選手のシュートは一度小林選手が防ぐものの、小島選手がきちんと詰めて1点を返されました。
菅野監督は早めに手を打ちました。
片岡選手はいつもどおり、中盤の厳しいところを涼しい顔をして潰してくれます。
そして!! ついに戻ってきました。高速、じゃなくて光速ドリブルの長澤選手。
ところが、ステラの足が止まりました。初めて見ました。当然のように攻められ続けます。そしてとうという90+2分、前半から鋭い攻め上がりを見せていたCB三宅選手に抜け出され、同点ゴールを決められてしまいます。さらに2度、決定機をつくられたのですが、そこは何とか凌ぎきって2-2で試合が終わりました。
ただ、試合の展開を考えると、これは福島が勝つ流れのゲームでした。福島は最後に勝点1を拾ったのではなく、ステラが勝点1を死守したという展開だったと思います。課題はしっかり見えましたし、勝点を積み上げることは出来たので、ステラにとってよかったというゲームでしょう。
ac福島の選手たちは電車で帰っていきました。この日は彼女たちを讃えるべき日だったと思います。