日本vsオーストラリア らしいワールドカップ進出劇
岡田監督のときの日本代表が、周囲の声を気にしないザンバラ髪の剣豪だとすると、ザッケローニ・ジャパンはオペラのような劇場型代表チームではないでしょうか。
初戦でアルゼンチンをいきなり破り、アジアカップでは延長戦後半で優勝を飾り、ワールドカップ3次予選の初戦では90+4分にゴールを挙げて勝ち、最終予選のオマーン戦では90分に岡崎選手が決勝点を決めて王手をかけました。
となると、アウェイのヨルダン戦で負けたのは、今日のこの日を演出するためだったのでしょうか。81分の失点も、最後を盛り上げるための神様の演出に思えます。
ホーム・ゴール裏の見守る中、本田選手がど真ん中にPKを決めました。PKの判定そのものは2回の記者席から見ていてもオーストラリアの選手の手に当たったのがわかったくらいですから当然だったと思います。少なくとも、オーストラリアでの試合で日本が取られたPKよりも、はるかに妥当性があった判定でした。となると、あのときの不可解なPKも、この劇的など真ん中シュートが生まれることを納得させるための伏線だったということでしょう。
おめでとう、日本。最高です。今日ぐらいは手放しで喜びたいと思っています。本田選手は無言でミックスゾーンを後にしたけれど。