ASエルフェン狭山vsノジマステラ ジャイアント・キリング

写真はすべて高野宏治さんから提供していただきました。きっと後日、フルバージョンが別の場所で後悔されると思いますし、きっと何かの紙面を飾ると思いますのでお楽しみに。

さて、この日から始まったチャレンジリーグ、ノジマステラの初戦の相手はASエルフェン狭山。なでしこリーグから降格してきたばかりで、優勝候補と目されています。

試合開始2分、いきなりゲームは動きました。ペナルティエリア外から吉見選手が思い切りのいいミドルシュートを放ちバーを直撃します。そこに抜け目なく金井選手寺田選手(次の記事をご覧ください)が詰めてヘディングで押し込み、ノジマステラが先制しました。

その後はずっと狭山のペースが続きます。ボールを回され何度も攻め込まれますが、4バックでサイドの守備をはっきりさせていたノジマが押さえ込みました。いつもは攻守ともにタテの運動量が豊富な後藤選手もこの日は上がりを自重してSBの役割に徹します。
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目立っていたのは井上選手。キャプテンの尾山選手が足首の負傷で出場できず、その代わりにボランチを務めました。井上選手が持つとチームが落ち着きます。
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ここまで体を張れるのか、という戦いが続きました。
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女子選手は笛が鳴るとすぐに従ってプレーすることが多いのですが……。
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この日のハイライトは62分。ゴール手前30メートルを切るくらいの位置で吉見選手がファウルを受け、FKを得ます。そのFKに吉見選手が右足を一閃! ボールは左上角に最後まで勢いを落とさず伸びていきました。シャープなキック、美しい弾道、飛んだコース、ボールの勢いとすべて揃っていて、思わず記者席から立ち上がってしまいました。
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その2分後、ノジマステラは警戒していた伊藤選手にフリーでゴール前に入られて1点を返されます。伊藤選手のゴール前で消える動きが見事でしたが、ノジマステラに取ってみると課題が明らかになった時間帯や守備だったと思います。

その後もノジマステラは耐え凌ぎます。交代選手は全員投入し、投入された選手たちも自分たちの役割をきちんと果たしてタイムアップを迎えました。ノジマステラ、チャレンジリーグ初戦で金星です!!

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負傷退場した山根選手はこむら返りだったということで一安心。選手数が少ないので、一人ひとりが本当に大切なのです。
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そして……
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試合後の山内取締役。「涙ちょちょぎれた~」と目を赤くしていらっしゃいました。「ちょちょぎれた」って久しぶりに聞く単語でしたが(笑)、この日にはぴったりだったと思います。

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