奇跡のアンマン入り
ロイヤルヨルダン航空の窓口に係員が現れたのは出発の1時間前。
だいたい、まずそこに行くのに迷ってしまいました。近頃カタール経由が多かったから、第3ターミナルができたドバイに行ったことががなくて、何がなにやらという感じです。まず到着した第3ターミナルから第1ターミナルに行かなければなりません。1階上がって今度は下まで下がって、そこで連絡列車に乗ります。ところが現在がゲートFで、移動先はゲートB・C、あるいはゲートAかDとなっていて、第1ターミナルがありません。
青いポロシャツの胸に「May I Help You?」と書かれた案内の人がいるのですが、「あっちに行って」と行く方向を示してくれるばかり。e-Ticketの紙を見せても同じ反応です。何人もに質問して、やっと最後の人が「第1ターミナルというのはゲートCのこと」と教えてくれました。
ゲートCでe-Ticketをインフォメーションに見せて聞くと、「C-10ゲートに行ってください」とのこと。これが出発の2時間30分前です。
遅いなぁ、と思いながら待ち、とうとうデスクがオープンしました。e-Ticketを見せると「これは搭乗券じゃないから乗れないよ。C-14の上に行って」と言います。C-14の隣に上から下に降りるエスカレーターと階段があったので、 荷物を持って階段を駆け上がりました。そこはセキュリティチェックの場所。セキュリティゲートを逆に通り、トランスファーデスクに行くと、ロイヤルヨルダン航空の窓口がありません。別の窓口の人に聞いたら「搭乗券への交換は1時間前で終了している。だから窓口は封鎖されているんだけど、もう出発まで時間がないよ。とにかくC-10に戻るんだ!」と叫ぶように言います。
こんなときに限ってセキュリティゲートが面倒くさい。ベルトまで外してやっと通り抜けました。
さぁ、C-10に戻って係の人に「ここに戻れと言われました」と告げたのが出発の40分前。 係の人は別の人と話をしながら首を振っています。これはここで粘るしかない!! いや、そりゃもう身振り手振りも大げさに、この調子で手足を動かしていたら、もうちょっとで踊ろうかという感じです。そうやってばたばたしている隣では、「この窓口は閉め切ります。優先搭乗の人は登場してください」というアナウンスが流れました。
緊迫です。窓口の人はいろいろなところに電話をかけています。そして最後に「わかりました。乗ってください」と搭乗券が。思わず係の人と握手をして慌てて乗り込んだのでした。泣いた!!