横浜FMvs磐田 3試合で11得点の横浜FMと悔しい敗戦の磐田——に加えて今週も
横浜FMvs磐田は2-1でホームチームの勝利でした。この試合の内容は後日追加で書くとして。そうでないと、有料でやっていらっしゃる方々の足をほんの少しでも引っ張ってしまうかもしれないと思いますので。
この試合にもヤマユリ・コンビが来ていらっしゃいました。
山岸舞彩さんと伊藤友里さん。 Jリーグタイムの前任者と現任者ですね。ちょうど席が隣になったので、2人が試合中にすごい勢いでメモを取っているのが見えました。伊藤さんはJリーグタイム3年目で、それまでの先輩たちが2年交代だったことを考えると、きっと仕事熱心な姿勢が認められたのだろうと思います。実は、最初伊藤さんが就任したころにお会いしたときは、声が小さいので、本当に大丈夫だろうかと思っていました。でも今では自分の考えをはっきり持ってお話になっているし、これは相当努力したのでしょうね。
そして今日はこんな写真を撮らせていただきました。
山岸さんのノートです。右側はきっとこれから先のコメントとしてお使いになるところでしょうから、モザイクをかけておきますが、去年はこんなノートが8冊できたそうです。
昔、ガッタス・ブリリャンチスH.P.にいたみうなさんが、「みうなノート」という本を出版していらっしゃいました。
みうなノート [文庫]
みうなさんのフットサル日記だったのですが、こんな形で出版してもおもしろいと思うのですけど。
で、ここからは試合の内容について。
磐田がとった中村俊輔選手潰しは前半うまく機能していました。中村選手は囲まれてもボールを奪われることこそほぼなかったものの、引きつけて誰かに渡さざるを得ず、そこから先はつまり気味になりました。磐田は駒野友一選手が、本人も「調子はいいです」と認めるくらい好調で、右サイドに展開したときにチャンスを作り出します。
流れを変えたのはセットプレーでした。右CKで中村選手が直接ゴールを狙い、川口良勝選手がはじき出します。その折り返しの左CK、中澤佑二選手が落とし、混戦となったところで栗原雄三選手が低く抑えたボレーで先制点を奪いました。これが45分。
ところがこの日も横浜FMは直後に失点します。中澤選手のヘッドがこぼれたところに現れた山田大記がレーザーシュートを突き刺します。 45+2分のことでした。
この失点はどうすれば防げたか。富澤清太郎選手は、最初のクロスを挙げられた位置が高すぎるから、落としてもシュートレンジないにしかボールが飛ばないと分析していました。つまり相手ボールのときに、クロスを上げさせるにしてももっと押し上げなければならないということです。この場合、その役割をこなさなければならなかったのはドゥトラ選手。19分に決定的なスルーパスを通すなどの活躍も見せましたが、好調な駒野選手と対峙したこともあり、苦労する場面も多く作られていました。
60分、右サイドのクロスにマルキーニョス選手がニアサイドで合わせようとします。マークがずれてフリーの状態でした。川口選手はマルキーニョス選手のヘディングとクロスとどちらでクリアしようとするか判断が後れます。結果的にパスは川口選手の両手の間を抜け、フリーとなった兵藤慎剛選手に渡り、決勝点が生まれました。
磐田が前半のコレクティブな動きを続けていれば、もっと反撃できたはずです。ところがこの失点の後、磐田の連携は急激に悪くなりました。まだ60分しか戦うエネルギーを持っていないチーム、という感じの崩れ方で、結局立て直せないまま試合終了。
横浜FMは細かい隙を見逃しません。守備が安定しているので、焦らず相手がバランスを崩す瞬間を待てます。そして崩れないようだったらセットプレーで得点できるのです。
磐田はなぜ急激に崩れたのか。自ら招いた敗戦と言える負け方でした。
そして前田遼一選手は、ずいぶん焦りが見えました。右サイドでフリーになっている選手が見えながら、そしてブロックされているのもわかっていながらシュートを打っていました。「シーズン最初のゴールが入るまでは焦ります。結局はそこだと思っているので」ということでしたが、ああいう冷静な選手でもそんな気持ちになるのですね。