湘南vs草津 どうして湘南のFWは
監督の中には、試合前に自分たちがどうやってゲームを進めようとしているか教えてくれる方もいらっしゃいます。わざと逆のことを言う人もいますが。
草津の副島監督は、きちんと話をしてくださるタイプ。もちろん核心の部分は語っていらっしゃらないのでしょうが、それでもこちらの質問にはできる限りの部分を答えていただける方です。
そんな話を聞いて試合を見ると、何がうまくいって何がうまくいかないのか見えてきます。そしてどんな偶然が起きたのか、どんな心理戦があったのかも。
ただ、あまり詳しくそんな話を書くと、監督の考え方を他のチームにハッキリと教えてしまうことになり、 せっかく教えてくださる方に不利益になります。なので、詳細は書けないのですが、きっといつもチームを見ている方にはとてもよくわかったでしょう。
立ち上がりの15分間、草津は狙いどおりでした。どこを攻め、どこを空けて罠を作るか。ただ、90分間それがうまくいくことはありません。初めて想定していたよくない形になったとき、草津の選手は思わず足を止めてしまいました。16分、キリノ選手が高山選手のクロスをヘディングで合わせて湘南が先制します。
その後、湘南の勢いが増しました。前に出るスピード、当てて落とすスピードはJ2でも屈指で、乗ってくるとなかなか草津には止められません。焦る草津は簡単なボールをミスするなど次第に自滅していきます。71分、またもキリノ選手が頭で押し込んで2-0。湘南の前に出る力強さが目立つ試合になってしまいました。
草津の副島監督の分析は間違っておらず、心配していたとおりの形からやられてしまったわけで、それって答えがわかっているのに途中の計算式が間違って不正解になったテストみたいなもので、一層悔しさが増すと思います。
ところで、湘南のFWは高山選手といい、キリノ選手といい、馬場選手といい、個性的なヘアスタイルが流行っています。もしかして湘南にはいったらそうしなければならない縛りがあるとか……いや、ないんでしょうけど。