ノジマステラがギリギリで決勝進出
第34回全日本女子サッカー選手権大会神奈川県予選の準決勝、ノジマステラvs湘南学院高校は大接戦になりました。
前半、ノジマステラは丁寧に中盤を作りますが、そのぶん攻撃が遅くなり、湘南学院高校の守りに引っかかってしまいます。特に湘南学院高校の4番がうまくカバーするのでノジマステラは決定機をなかなか作れませんでした。結局35分の前半を0-0で折り返します。
後半に入るとノジマステラのスピードに慣れた湘南学院高校が攻め込むようになります。湘南学院高校の16番がパスコースを読んでカット、12番が独特のセンスでノジマステラ陣内に進出するなど反撃に出るようになりました。
そのノジマステラを救ったのはキャプテンの尾山選手。ピンチにはカバーに回り、チャンスには積極的に飛び出して、とても1人の選手とは思えません。高校生の勢いに時折崩れそうになるラインを立て直し、じっと反撃の時を待ちました。
試合が動いたのは後半16分。長澤選手がドリブルからミドルシュートを逆サイドに叩き込んで1-0とします。高校生とノジマステラとの差の一つにキック力がありましたが、そのアドバンテージを生かしたと言える豪快な一発でした。
湘南学院高校はこの失点に切れませんでした。必死の反撃を試みます。ノジマステラとしても、もし1点を失いPK戦までもつれ込むとどちらに勝負が転ぶかわかりません。追加点を狙いに行くのですが、なかなか実ることはありませんでした。
ですが後半35分、ノジマステラはもう1つのアドバンテージを生かします。CKから寺田選手がヘディングでシュート。頭でボールを扱う技術で一日の長を持っていたおかげで、ノジマステラは2-0とし、安心して残り時間を過ごすことができました。
この日のノジマステラはアタッキングサードでアイデアを組み立てられず苦しんでいました。トーナメントなのでとにかく勝って先に進むことが重要という状況が足を鈍らせていたのかも知れません。来週9月1日13時30分キックオフ(!! 熱中症になりませんように !!)という決勝戦も少々心配です。
なお、決勝戦の相手は県1部リーグ、準々決勝を10-0、準決勝を3-0で勝利し堂々と駒を進めてきた神奈川大学です。会場は神奈川大学平塚キャンパス、つまり相手チームのホームということになります。
さて、この日は10時という早い時間のキックオフだったのですが、遠路はるばるこの方も来ていらっしゃいました。
ニューヨークコスモスのペレのユニフォームに身を包んだ石井さん。女子サッカーの現場にはどこにでもいらっしゃる気がします。マリノスのファンの方にもおなじみですね。