東京Vvs千葉 首位攻防にふさわしいスペクタクル溢れる試合

この試合は今季現場で見たゲームの中でもトップクラスのエンタテインメントでした。両チームの気迫が素晴らしく、いろいろな見応えたっぷりで、90分の終わるのがもったいないと感じられる戦いぶりでした。

お互いにチャンスがたくさんあったかというと、そうではありません。シュート本数は東京V7本、千葉8本と、どちらかというとしぶい戦いだったと思います。それだけに攻守の切り替えの速さ、相手の先を読んでコースを抑える巧みさなどに両チームの選手の集中力の高さが見えました。

先制点は東京V。CKから杉本選手が頭で決めました。千葉も反撃に移りますがGK柴崎選手の好守などもあり得点には結びつきませんでした。後半に入ると千葉がじりじりと後退し始めます。ですが東京Vも攻めきれず、両チームにとって苦しい時間帯となります。そんな苦しいとき、踏ん張って一歩前に出ることができた阿部選手が引っかけられてPK獲得。72分のことでした。これを阿部選手が決めて東京Vが2-0とします。

千葉は切り札、オーロイ選手を投入して最後の反撃に移りました。そのオーロイ選手がズドンとミドルシュートを決めて1点を返したのが88分。その後にオーロイ選手をマークしたのは巻選手でした。土屋選手が「誠(せい)ちゃんが一番信じられるから、上がろうとしていたのをお願いして残ってもらった」と語っていました。そんな巻選手のチームプレーに徹した戦いもあり、両者が気力を振り絞って残りの時間の攻防を繰り広げますが、そのままタイムアップとなりました。

これで東京Vが首位に立ちました。ですが、千葉がこれで引き下がるとは思えません。もしもオーロイ選手をもっと早く交代出場させていたら状況は違ったのでしょう。そうしなかったことに、千葉の現在のチーム作りを見た気がします。

この東京Vと千葉に加え、湘南、山形、大分、甲府、京都、岡山、横浜FCまでが勝点10の間にひしめき合っています。今年のJ2は本当に難しい戦いになりそうです。 

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