FC東京vs鳥栖 同じ昇格した者同士
昨シーズン、1位で昇格を決めたFC東京と2位の鳥栖の試合は、鳥栖が2点を先行するも、75分からの15分間で途中出場した渡邉選手がハットトリックを決めてFC東京が3-2と逆転勝ちを収めました。
1-2になった後の鳥栖は防戦一方。前に進めなくなりました。ボランチの岡本選手、藤田選手が交代し流れが悪くなってしまったのが原因だと思います。ただ、岡本選手にしても藤田選手にしても、交代の前には動きが鈍ってきたと思います。戦術的に交代させたと言うより、監督としては代えざるを得ないと判断したのでしょう。
僕には水曜日のナビスコカップで、磐田と3-2の激闘を演じ、その疲れがあったように見えました。もしも水曜日が楽勝だったり、あるいは出なくてすんでいれば鳥栖の選手の足が止まるとは考えにくいからです。ナビスコカップは各グループとも上位2チームしか決勝トーナメント進出できず、しかも相手が今季初黒星を喫した磐田ということで、余計に疲労感が残ることになったのではないだろうか……そう思えるほど、残り15分間は手が出せませんでした。もちろん、やる気をみなぎらせていた渡邉選手をタイミングよく投入できたFC東京のポポビッチ監督のゲームの読みもよかったと思います。
試合後、岡本選手と藤田選手にそれぞれ「これがJ1ですね。J2ならあの状態から逆転されることは少ないから」と話をしたら、岡本選手は「そこでプレーできることを楽しみにできなければいけないと思います」と答え、藤田選手は「でも、それって負けるということだから楽しくないです」と答えてくれました。
ところで、この試合では私の前に鳥栖の井川会長とスポンサーの伊東社長が並んでお座りになりました。いつもとても温厚なお二人なのですが、試合終了後、振り返った顔が怖い!! 本当に怖い!! 勝負師の顔とはこうなのだとよくわかりました。
さて、鳥栖の竹原社長の胸元がオシャレでした。
エルメスだそうです。笑顔は試合前だから。