鹿島vs鳥栖 試合後の温かい光景
まだ雷が鳴る試合前のピッチに、最初に飛び出したのは鹿島の大岩コーチ。怖れるものを持たない姿勢は現役時代そのままでした。ただ、心の中では思わず「岩タイプに雷技は効かない」と思ってしまったのは、今だから言えることです。
結論から言えば試合は0-0の引き分けに終わりました。鳥栖は柏戦よりも激しく鹿島に立ち向かいますが、鹿島の選手は体をぶつけられながらも必ずボールをキープし、鳥栖を脅かし続けます。 それでも鳥栖の選手は最後まで諦めずに体を投げ出し、何度か得点機を作ることもできたものの、無得点で終わりました。
試合終了間際の鹿島の決定的なシュートも鳥栖の選手がゴールライン上でクリア。スタジアムはため息に包まれましたが、FC東京戦を守備から入るという状態だった鹿島が、いつもの「らしい」鹿島に戻りつつあるようです。ぶれないのが鹿島のすごさで、チーム関係者や選手は「シーズンが終わるころにはウチまで含めて大混戦になります」と追い上げに自信を見せていました。
さて、試合後に曽ヶ端選手が「鳥栖はみんなが粘って、どこに対しても人数をかけてきた。いいチームでした」とコメントすると鳥栖のロッカールームへ向かいました。そこには高嵜コーチの姿が。高嵜コーチが2年間、鹿島で曽ヶ端選手と一緒だったのでちゃんと挨拶に向かっていたのでした。そして高嵜コーチが出てくると、外からファンのみなさんが声を掛けていました。高嵜コーチも「覚えていてくれてありがとう!」と大声。サッカーが取り持つ縁って、いいですね。