悲しいドラマが続くJFL
アルテ高崎のJFL脱退が決まりました。新運営会社への移管を目ざしていたようですが、13日に新運営会社から断りが入り、現在の運営会社でも来季のJFL参加は難しいということから、JFL理事会で脱退が決まっています。
JFLは非常にユニークな存在のリーグで、Jリーグ参戦を目ざすチームもあれば、クラブチームも企業チームも、そして2009年までは大学チームも参加していました。プロへの登竜門であるとともに、アマチュアではあるけれど、高いレベルのリーグでプレーしたいという希望を叶えられるリーグです。
Jリーグで横浜フリューゲルスが横浜マリノスと合併した1998年、日本サッカー界は揺れに揺れました。ですが、その後は運営会社の移管などはあるものの、チームが消滅したりすることはありません。
ですが、JFLでは過去、多くのチームが合併したり、脱退したり、廃部になったりという悲しいドラマが起きました。そして去年のリーグを終了した後はジェフリザーブズが活動停止、そして今回のアルテ高崎が脱退と、 ファンにとってはとても寂しいだろう状態になっています。
資本主義の世の中ではありますし、景気が低迷する中でのことですから、仕方がないと言えばそうなのでしょうが、そこにいるチームスタッフ、ファン、サポーターのことを考えると胸が痛みます。1997年、鳥栖フューチャーズの解散を受けてできたサガン鳥栖が苦しみながらも今年、J1リーグでプレーできるようになったことを考えると、チームの存在を続けられることがあれば、きっといつかは明るい日が来ると思えるのですが。
アルテ高崎、後藤義一監督のJFL脱退を受けた短いコメントが辛さを一番如実に語っているかもしれません。