ギリギリの勝負だった東京Vvs栃木
負けたほうが昇格レースから一歩後退してしまう、7位東京Vvs6位栃木は緊迫した名勝負になりました。
立ち上がりは全速力の東京Vが圧倒的に支配します。その勢いに栃木は飲まれたかのように、消極的なプレーが続いていました。東京Vはペナルティエリアの外からでもどんどんシュートを打つなど積極性が目立ちます。
前半も半ばを過ぎたとき、やっと栃木が目覚めました。落ち着いて東京Vを受け止めカウンターから攻め込みます。特に右サイドを使うとチャンスを作りました。
0-0のまま試合は後半に突入します。後半は今度は栃木が盛り返しました。オーバーペース気味だった東京Vは受け身に回り、なかなかシュートを放てなくなってしまいます。それでも土屋選手と富澤選手の好守が光り、何とか凌ぎきってお互いにノースコア。勝って上位と差を縮めたい両チームでしたが、妥当な痛み分けという結果に終わりました。
試合後、川勝監督と話をした最後に、「やっているほうはそんな気持ちじゃないと思いますが、見ているほうとしてはとても楽しめた試合でした」と言うと、監督は苦笑いをしながらエレベーターに消えていきました。
今年も東京Vのラストスパートはおもしろそうです。こういうお互いに全力を出し合った試合なら、引き分けもエンターテイメントだとしみじみと思える試合でした。
それにしても今年のJ2の混戦ぶりは過去最高です。どこが昇格するか、3チームとも言い当てられる人はいるのでしょうか。