進歩はサッカー界にも訪れる
電子書籍を作っていると、まだ様々な問題に直面します。
まず、権利の問題。10年前、Jリーグはインターネット上に不用意な形で写真が流れると、それから選手の肖像権を侵害する商品が作れるのではないかと心配していました。その流れから現在は、おおざっぱに言えば、インターネットメディアを専業としている媒体は取材できないことになっており、出版物を持っている媒体が、自身の補完としてインターネットサービスに写真を使う分には許可されています。つまり新聞や雑誌が媒体のサービスの一環として写真をインターネットで使う分には許可されているんです。
それでは電子書籍はどこに所属するのか。インターネットは使うものの、それは販売の手段として使うだけで、簡単に写真がコピーできないように暗号化されています。ところが新聞や雑誌を流通させるほど敷居は高くないため、許可するとどんな取材者がどんな人数流れ込んでくるかわかりません。ということで、現状は個別物件をそれぞれで審議しています。その個別審議で間に合うのは、電子書籍がまるで儲からない(涙)ので参入者が少ないんです。 まぁ、だいたいスポーツものはあまり売れないのが紙媒体の相場なんですが。
写真のほかにも権利問題がごろごろ転がっています。それを一つずつ解決するのが、現在の電子書籍作製の一番のボトルネックかもしれません(笑)。
だけど着実に変化は訪れています。サッカー界は少しずつ進歩しようとしているようです。現在作っている電子書籍に関する問題は、会社のブログのほうでいずれ詳しく述べようと思いますが、ともかく今週は2冊の問題が解決しました。まだまだ頑張りますよ~!!