川崎vs清水 FKのディテール

正直に言えば、どちらもあまりいい状態ではありませんでした。もっとも川崎はシュートの本数が増えてきたぶん、ややましだったのではないでしょうか。清水は奮闘しているものの、清水らしい小技というか小気味良さが見られなかったのがちょっと残念です。さらにボスナー選手、去年までもう少しサボらずにプレーしていたのに、どうしたの? という感じでした。

さて、この試合に関するディテールを1点だけ。

川崎は木村選手を北九州に出したため、FKの精度が高いのは田坂選手が一番ということになるのでしょう(練習を見に行くと、実はイッカGKコーチがチーム1のキッカーだと思いますが)。ペナルティエリアやや外25メートル程度、川崎から見ると中央寄り右寄りでFKがありました。セットしたのは左足の田中選手と右足の田坂選手。 普通なら左足で狙ったほうがいい位置です。ですが田坂選手が壁を外から巻いて狙い、外れてしまいました。

試合後、田坂選手から聞いたところでは、あれはミスキックで外から巻いて十分に入ると思ったと言うことでした。ですが、清水の壁の作り方は、外側から2人目、つまりボールと近いほうのゴールポストを結ぶ線上の選手の隣に一番背の高い選手を配置していました。本当ならゴール中央に近い壁の端から3人目に背の高い選手を置くというのがセオリーだと思います。そこが壁を越して壁で隠れているサイドのゴールに入れるとき、キッカーが一番狙うコースだからです。

ということで、きっと清水は田坂選手が蹴ってくると思っていたのではないでしょうか。そして田坂選手はそれでも入れられると判断したのだと思います。この日は清水の勝ちでしたが、きっと次はまた別の勝負がみられるに違いありません。

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