マリノスタウンに日本代表を見た

9月3日・4日にマリノスタウンで開催されたダノンネーションズカップ2011 in Japanを取材してきました。曇り空だったり時折激しい雨が降ることもあったのですが、子どもたちの熱気が湿気を吹き飛ばしていました。

ダノンネーションズカップは9人制、20分一本というルールの中で日本一を決め、優勝チームは海外で開催される世界大会に出場します。今年の開催地はスペインのマドリッド。うーん、子どもに戻っていきたい。

大阪、愛知、神奈川の予選大会で、それぞれ32チームで争り4チームが地区代表となった合計12チームに加え、Jクラブの下部組織18チームが日本代表の座を争いました。

大会の詳細については、公式ホームページでご確認いただくとして、この大会全般の感想を。

Jのクラブはさすがに組織立っていました。基本技術は身についているし、プレーの意図はわかりやすい。体格のいい選手もそろっています。

その中で、小粒でもびりりと辛いプレーを見せてくれていたのは、予選大会から勝ち残ってきたチームでした。信じられないような素早さで相手をかわしていくリトル香川や、どんな状況でもタメが作れるリトル遠藤、ゴリゴリと進んでいけるリトル本田など、日本の将来を考えると頼もしい限りの選手がいました。準決勝が、Jの下部組織同士と、予選を勝ち抜いたチーム同士という組み合わせになったのは、「町クラブ」が決してJの下部組織に劣っているわけではないことを現していたと思います。

結局、川崎フロンターレU-12が大会4連覇を達成したのですが、その決勝戦でも先制点を挙げ、大会得点王に輝いた選手は小柄で、でもゴール前の穴を見つけたりボールのコースをいち早く読んで合わせたりと、相手DFとの体格差は問題にならないプレーを見せていました。

こういうのが日本代表に求められるプレーだ、と思ってみていたのですが、よく考えると、日本代表も子どもたちも、素早くボールを動かして、相手に当たられる前に多くの選手が絡むコンビプレーで抜け出していて、同じ傾向を持っていました。日本人が自分たちの特徴を分析すると、こういうプレーが増えてくるのか。その一貫性を感じさせられた大会でした。

それにしても、小学生が「当てて落として次の選手」という3人での連携を即興で続けていくのには、ただただ驚くばかりです。僕がやろうとしても、「当てて」のところでミスが出るからなぁ。

ともあれ、川崎フロンターレU-12のみなさん、おめでとう。世界でも「日本のプレー」を見せてきてくださいね。

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