データで見るDPR Korea
前日練習でDPR Koreaを見て気付いたのは選手が大型化していること。
南アフリカワールドカップのときは登録22人のうち、GKを除いたフィールドプレーヤーで180センチを越えているのは5人でした。今回は20人のフィールドプレーヤーで8人が180センチ以上あります。
これまでチームの中心選手だったホン・ヨンジョ選手がいないのは残念ですが、FWパク・クァンリョン(バーゼル:スイス)やDFチャ・ジョンヒョク選手(ヴィル:スイス)、そしてもちろんFW鄭大世選手(ボーフム:ドイツ)、さらに梁勇基選手、安英学選手、金聖基選手など日本で活躍する選手がいます。また、所属で言うと、ワールドカップの際には4.25体育団から7人、アムロッカンから5人と偏っていたのですが、今回はアムロッカンから4人、リミョンスから4人、4.25体育団から3人など、同じチームから選ばれている選手が減っています。
ワールドカップのときはドタバタとしたサッカーに見えました。アジアカップのときは縦パス一本も多かったのですが、中盤で組み立てるようになっていました。それからまたさらに進歩を遂げているかもしれません。Korea DPR国内でも、ワールドカップ前はスポーツ省の一部だったサッカー部門が独立し、強化を図られているようです。
それから、昨日のミックスゾーンで気がついたこと。
これまでDPR Koreaの選手はみんな一斉にミックスゾーンに現れていました。ワールドカップ予選のときも、ワールドカップのときも、アジアカップのときもそうでした。その団体行動がDPR Koreaっぽかったのですが、今回は違いました。
最初に現れたのは鄭大世選手。それからしばらくして他の在日朝鮮人の3選手。さらにしばらく経って、残りの選手たちが全員でミックスゾーンを通り抜けました。
これは明らかにメディア向けのサービスで、こういう対応も変わってきたと思います。鄭大世選手はもっと話したいのにチームの関係者からせかされるという、これまでよくみた光景はありませんでした。
DPR Koreaは南アフリカワールドカップで3敗でしたし、アジアカップでも1分2敗でしたが、刮目してしっかり警戒したほうが良さそうです。