東京Vvs愛媛の大胆な采配
東京Vvs愛媛は、愛媛が2-1と逃げ切りに成功しました。
東京Vは土屋と深津のCBコンビが、どちらが先にアタックしてカバーするかという点を詰め切れていない弱点を露呈し、ドリブル突破から先制点を奪われると、同じような形からPKを与えてしまいました。
東京Vは前半のうちにFKから1点を返し、富澤を下げて守備ラインを安定させ、さぁ反撃しようとしていた後半10分、愛媛のバルバリッチ監督が動きます。それまでの4-4-2から4-1-4-1へシステム変更し、東京Vの中盤へのプレッシャーを高めました。
この4-1-4-1は去年のキャンプの時に少し試した程度で、この日はまるっきりの打っ付け本番。ですが愛媛はちゃんとこのシステムを機能させて試合をクロージングまで持っていきました。
「もっとラインを上げて守れるようにしなければならない」と愛媛の池田が振り返ったとおり、さらに前に出て行けば愛媛はもっと楽に戦えたかもしれませんが、それでも守りきったのは立派です。
東京Vは去年の終盤と同じように最後は2バックにして怒濤の攻めを見せましたが、残念ながら実りませんでした。
その実らなかった原因の一つに、愛媛が86分、福田を投入して土屋の攻撃参加を抑えさせたというのがあると思います。福田は好調そうでしたから、なぜこの時間しか使わなかったのかという疑問は残りましたが、効果は出ていました。
この試合で目立っていたのは東京Vの森。前日は発熱していたということでしたが、次元が違いました。持てば必ずチャンス。東京Vの左SBからは今後も目が離せそうにありません。