書き残しておきたい新聞記者さんの話

昨夜、Kさんから書き残しておいたほうがいいよ、と言われた話。アジアカップ期間中のことです。

ある新聞記者の方が、試合の翌日某選手の調子が良くないのではないかという記事を書きました。 
次の試合が近づいてきたとき、東京から某選手のほうが出場しそうだから、某選手を評価する記事を書けばどうか、という提案が来たそうです。
ですがその記者は書きませんでした。自分の目にはどうみても調子が良くない。なのに持ち上げるような記事は書けない、と突っぱねたそうです。
実際は試合の際にその選手が活躍しました。
もしかしたら、その記者は東京から怒られたかもしれません。
ですが、自分の目を信じて書かなかった、その記者って立派だと思います。

新聞、特にスポーツ新聞はときに扇情的な見出しを付けて煽りますが、実は見出しを付けるのは現場ではなく、紙面の割り付けをして整理する部門です。ですから、見出しは非常に感情的なのに、本文は至って冷静に分析しているという記事もあります。ところが最前線の記者さんたちが揶揄されるときに、その見出しの責任も押し付けられていることがしばしばあります。確かにその社の責任は、全員で取らなければならないのかもしれませんが、あれはちょっとかわいそう。サッカーの現場には目が肥えていながらも謙虚な記者さんたちがたくさんいらっしゃいますよ。
 

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