天皇杯2回戦 浦和vs東京国際大
今年2月、一緒にC級コーチライセンスを受けたみんなが埼玉県代表として浦和と駒場で対戦しました。選手の中に一緒にボールを蹴った人たちもいますし、応援団の中にも机を並べた人たちがいます。
状況は圧倒的に不利でした。中一日でこの試合に臨まなければなりませんでしたし、きれいなグラウンドが何面も整っている東京国際大にとってみると、この日の駒場の芝はあまりに慣れない環境だったでしょう。
それでも差はたっぷりありました。浦和の選手は転ばないしコントロールが乱れない。パススピードも違います。
何とか前半を無失点で凌ぎたいというゲームプランが崩れ、立て直しまでに時間がかかりました。ポンテ選手へのマンマークをやめて勝負に出たところを浦和に狙われてもしまいました。
後半、浦和が選手交代したあとの混乱した時間ではカウンターを決められるチャンスもあったと思います。ですが、そこで相手を自由にさせない駆け引きを持っているのがプロでした。
水戸を率いていたことのある前田監督もコーチのみなさんも、このくらいの差があるとはご存知だったと思います(C級の講師の方々にはちゃんと敬語 :D)。もちろん学生たちも薄々は知っていたでしょう。だけどそれを実際に体験したショックは大きかったのだろうと思います。
たくさんの人が応援してくれている、全国放送で流れている中で大敗するというシチュエーションもそう味わえるものではありません。そりゃ涙も流れるって。
いくらお金を払ったからってできる経験じゃないですよね。
「明日から彼らがどんな顔で練習するか楽しみです」
アルゼンチンのエストゥディアンテスでプレーしていたコーチの三須さんが試合終了後に言ってました。
声を嗄らして最後まで声援を送ってくれていた人たちのことを考えても、
彼らは空きのリーグでちゃんと成績を残して、目標を達成しなければならないですね。他校からのマークは厳しくなるでしょうが頑張ってください。