泣くな駒野
アジアカップの時、PKの練習をして1本も外さなかったのは3選手。遠藤選手、中村俊輔選手、それから駒野選手でした。だから駒野選手がPK戦に出てくるのは当然でした。
駒野選手はこのチームの中心でした。引っ張るとか盛り上げるとか、そういう中心ではなくて、みんなから突っ込まれてドギマギしている姿がみんなを和ませていました。雰囲気が悪くなりそうになったら、誰かが「こまのぉ」と言って、それだけで緊張を緩和させてくれていました。
駒野選手はこのチームにとって必要不可欠でした。
だから泣かないで。いつもは直立不動だけどちょっと視線を上にそらしながら質問に最後まできちんと答えるあなたが、今日は誰の声にも顔を上げず、ぼう然と歩き過ぎていましたけど、駒野選手を責めるチームメイトなんていないはず。そもそもあなたがいなければ、こんなにまとまれたものなのか。
なぜここで敗退したのか原因はこれからじっくり考えなければいけないと思いますが、少なくともあなた個人ではないはずです。