日本vs韓国 試合後の慌ただしい動き
0-2で日本が敗戦。試合後に場内を一周した選手たちは一列に並びました。マイクが置かれて、さて監督の挨拶か、と思ったら前に出てきたのは川口選手。
「川口選手が挨拶するって、岡田監督は南アフリカに行かないんじゃないの?」
と冗談交じりでみんなで話していたら、監督会見に出ていた人がさっと外に出てきて「記者会見で岡田監督は会長に続けていいかという進退伺をしたと話していた」という情報を伝えてきてくれました。
さて、みんなさっと動きます。特に新聞記者の人たちのきちんとした役割分担は驚くばかり。
果たして岡田監督の発言は本当なのか。辞任しそうな雰囲気はあったのか。辞任の意思は持っているのか。会長はどんな反応だったのか。誰がこの話を裏付けできるのか。
そんなファクト関連を、自分のルートを精一杯使いながら検証していってます。日ごろ取材している選手に聞き、原博実強化部長にも聞き、さらに他のスタッフにも聞き、そうして情報を持ちあって推論し、足りない部分を補っていきます。
それで各社、この問題についてのいろんな結論を出したようでした。明日の朝刊が楽しみです。
そしていつも感心するのは、もしかして挨拶程度の会話なのかもしれないとか冗談なのかもしれないと思われる話題でも(今回は重要度が高い話題ですが)、みんな必ず裏をちゃんと取る丁寧さと、そうやってみんなで集めた情報でも、集めた結果重要度が低いと判断されたらさっと捨ててしまう、その潔さ。
時に強豪他媒体との差別化のため、奇抜な論を展開することもあるのがメディアだったりするのですが、その実、ファクト関連の確認作業にはさすがと日々思わざるを得ません。
もしかしたら今現在も別の確認作業が続いていて、明日の朝には見られるかもしれないと思うと、ちょっとドキドキします。