広がった溝
日刊スポーツの井上さんが詳しく報道しています。
18日、エレベーターホールでの囲みの取材でした。
日程について確認しただけ、という岡田監督とスタッフのミーティングの後、岡田監督が現れて会議の概要を説明した後、この記事にあるとおりの要請がありました。
ワールドカップのメンバーが選ばれると、各社は選出された選手たちの声を伝えようとします。ところが、それを止めてくれという依頼でした。いや、依頼というより、意思表明というところでしょうか。しかもその意思を誰に向けて伝えたいのか、クラブに対してなのか報道陣に対してなのか、ちょっとはかりかねるものでした。
途中で報道陣から「決まったところで盛り上げたいのですが」という声が聞かれました。明るい紙面は読者の引きもいいので、喜びの声を載せて盛り上げたいというのは本音だと思います。
ですがそれに対してはぐらかす、というか、ちょっと茶化すようにも取れたな受け答えだったものですから、一様に反発を招いてしまっていました。いつも冷静な記者の方も憤慨していました。
岡田監督の“ぼけ”だったのかもしれません。でもどうも「オモロンナイ」方向に転んでしまいました。
オシム監督の時も確かに報道陣との対立はありました。聞いたことに対して無理やり違う意味に解釈して答える姿勢に、反発を招くことはありました。
だけど、今回のことは違うと思うんですよね。真意が伝わらないというか……。これで「もう話さない」なんてことになるんじゃないか心配しています。この問題を解決するには、岡田監督がちゃんとクラブにも説明し、報道陣にも真正面から説明しないとダメでしょうね。
ともあれ、井上さんのこの正面から切り掛かっていく姿勢は真似したいと思っています。いまのところ、思っているだけか。