関塚監督の辞任に思う
昨年の病気療養から戻ってきたとき、「新しい監督というつもりでやる」というコメントがありました。いつものシーズンなら序盤は多少の失敗には目をつむって選手を使い続け、終盤には調子が悪ければすぐ変える非常とも言える采配を続けていたのに、今季は最初からほとんど説明もなしに選手の起用方法を変える、勝負のかかった戦い方を見せてきました。
4冠のタイトルすら狙える位置にいながら結局無冠に終わり、本人は責任を痛感したのでしょう。 これまでクラブから契約延長のオファーがあり「ありがたい」とコメントしていたものの、来季の指揮を固辞し、川崎を去ることになりました。
選手たちも薄々感じていたのかもしれません。昨日のミーティングで関塚監督が来季についての話をしなかった時点で、おかしいと感じていたようです。サポーターも感じていたでしょう。出てきた関塚監督の手をテンメイさんがずっと握って訴えていました。
ともあれ、分析力に優れた監督が川崎を去ることになりました。去就が決まったのが遅かったため、川崎は急いで後継者を探すことになります。時間がないなかで一番スムーズなのは高畠コーチの再登板でしょう。一時期候補として取りざたされた監督たちのうち、2人はどうやら違うようです。
関塚監督はどこに行くのか。もういろんなうわさ話が出回っているようです。来年、日本代表監督が○○○○○○監督になるから、それまでは解説者をしておいて、そこからそのチームの監督になるんじゃないか、と無責任な話までささやかれています。しばらくはそんな話題もたくさん出ることでしょう。
個人的には、質問をしたとき「すべてを分かって質問しているんでしょう?」と深読みされて真実が分からなかったときのことと、「その話は戦術に関することなので話せません」と教えてもらえなかったときのことが、とても記憶に残っています。ニコニコしていたけど、細やかな人でした。
さて、新時代の幕開けになりそうですね。