本日の川崎の練習(さらに追加)
朝から川崎の練習取材です。
鹿島は勝てば優勝、引き分け以下なら川崎の結果次第です。
川崎は優勝のためには勝つしかありません。
鹿島は勝たなければならないときの集中力の高さがトップクラスですし、川崎は今回迷いなく勝ちを目指すことができます。どちらのチームにとっても準備しやすい一週間といえるのではないでしょうか。
ということで本日は川崎の練習取材。
川崎のスカウトのお二人が来ていらっしゃいました。
「90分終わったときに勝てればいいので、焦って勝ちに行こうとすると苦しいね」との分析です。
柏の攻撃を分析した内容と、川崎の攻撃はこう組み立てたいという内容のフォーメーション練習が中心でした。
それぞれの選手のコメントは明日、スポーツ紙が出た後に書かれていないことをフォローします。他の方が聞かれていたことを、その媒体の前に出すのは気が引けますので。
ところで今日の小ネタ。
練習後、出てきた杉山選手がうろうろしています。携帯を片手に誰かに怒っている様子。しばらくすると登里選手が車で駆けつけてきました。どうやら一緒に帰ることになっていたのに、登里選手がすっかり忘れて食事に行っていたようです。なかなか度胸があるぞ、登里選手!!
怒っても怒っていなくても杉山選手の頬はちょっと赤いというのも分かりました。登里選手は怒られていてもさわやか笑顔というのも分かりました。
さて、コメントですが、この日私がテーマを決めて聞いたのは寺田選手が入った守備ラインと2年目の選手だけで組んだボランチの関係です。というのも、前回の試合で寺田選手が何度かパスを出す相手を探す動作を見せており、そこをチェイスされました。もちろん寺田選手の長い足を生かしたキープ力があるからこそ、しっかりとパスの相手を見極めることができたのでしょう。ですが、これってもしかすると寺田選手とボランチの田坂選手、横山選手のコンビネーションにズレがあるのではないか、と思ったのです。
結論から言えば、ピッチの中の3人は外から見ているほどパスの受け渡しに危機を感じていなかった、ということになります。3人に個別で「守備欄とボランチのパスのコースはあったのか」と聞いて回りました。寺田選手は「格別パスコースがないとは感じなかった」。田坂選手は「これまでもサテライトで組んで出たので、寺田選手がどこに出したいのかは分かった。また自分はいつももらうという考えで動いているのではありません」。横山選手は「寺田選手は足下にパスを付けてくれるのでやりやすかった」とのことでした。
外から見るのとピッチの上では受け取り方が違う。だから自分の感性も生かしつつ、最後は選手が本当はどう考えたか、あるいは試合の時は言葉にできなかったけど、後から考えるとどうだったのか、やはり検証が必要でした。それは今後もさぼらずにやっていきたいと思います。