川崎Fの練習には勝てるかどうかすぐわかる秘密のメニューが

 この話を川崎Fの福家GMにした際には一笑に付されてしまった。ところがもう一度、残っている資料を基に確認したところ、やはり川崎Fの前日練習の出来と、翌日の試合の勝敗とには数値的な関連性が見られるのだ。
 川崎Fは試合前日、センターサークルでボール廻しを行う。3人が中に入り、他の選手は周りを囲んでダイレクトでパスを回すのだが、この回数と勝敗は一致した。以下の表が取材資料で再確認した内容だ。資料を紛失している日は省略したが、福家GMに話をしたのが盛夏だったから、その頃にはもう傾向は出ていた。この表から言えるのは、“パスが21回以上つながったときには必ず勝っている”ことだ。例外もある。9月27日の柏戦には前日13回しかつながらなかったにも拘わらず大勝した。また4月18日が20回つながったのに敗戦しているので21回を境目としたが、4月18日当時は20回つながるとメニューを終了とするなど今と内容が少し違っていた。もっとも、この数値が勝敗と関係するというのは因果関係と言うよりも、統計上の傾向の一致だけなので、さして問題はないだろう。
 川崎Fファンは5日の練習に注目してほしい。もしかすると、パスがぐるぐる回る、翌日の吉兆が見られるかもしれない。

4月18日 20回 4月19日 F東京 ●2-4
4月25日 45回 4月26日 柏 ○3-2
5月5日 37回 5月6日 磐田 ○4-1
5月9日 18回 5月10日 浦和 ●0-1
5月16日 14回 5月17日 大宮 ●2-3
8月8日 33回 8月9日 京都 ○2-1
9月12日 19回 9月13日 鹿島 △1-1
9月19日 14回 9月20日 FC東京 ●0-1
9月26日 13回 9月27日 柏 ○5-2
10月3日 23回 10月4日 大分 ○3-2
10月17日 15回 10月18日 清水 ●0-2
11月7日 14回 11月8日 大宮 ●1-2
11月22日 22回 11月23日 G大阪 ○4-0
11月28日 23回 11月29日 神戸 ○4-0

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