旅の道連れになったのは
日本vsオマーンの翌朝、タイ経由でオマーンに向かうため成田に向かいました。するとそこにはオマーン代表チームが。よく考えると、オマーンへの直行便はないし、ルートは限られるので、この日程でオマーンに行こうと思うと一緒になる確率は高かったのですが。
オマーン代表の選手たちは空港内にある有料マッサージチェアを試そうとしていました。でも小銭がない。あまりに残念そうなので両替したのが縁でした。一番友好的に話をしてくれたのがボルトンでも活躍したことのあるGKアルハブシ。
「日本は寒くなかったかって? 僕はイングランドで慣れていたけど、他の選手はそうだったかも。それより僕たちは5人のレギュラーメンバーを欠いていたんだ。それじゃフットボールにならない。これまではとてもいい戦いができていたのに残念だよ。それに日本戦でまたけが人や出場停止が出てしまった」
「それに、今度のホームゲームは小さいほうのスタジアムなんだ。みんなあまり見に来ないからだと思う。なぜか分からないけど、ホームでサポーターに後押ししてもらえないのは悲しいよ」。そう言って悲しそうな顔をしているアルハブシ選手が持っているチケットを見るとエコノミークラスです。「不思議だろう? 僕はクラブだったらいつもビジネスクラスには乗っている。でもオマーンに来ると必ずエコノミーなんだよ」
そこにハサン・マダファル選手がやってきた。「オマーンはいいところだよ。食べ物はうまい。でもちょっと暑いかもね」。2人は「またマスカットで会いましょう」と言うと、ニコッとして空港の売店に消えていきました。