迷い込むと意外な場所に
飲み物を調達したら、さっそくハノイの町を探検してみる。
ホテルの近くのスポーツ屋さんでは中学生ぐらいの3人組が店番をしていた。
言葉は通じないので値段交渉は筆談になるが、どうも折り合わない。
次第に飽きてきたのか、店番の子が指の上でボールを回して見せてくれた。
カメラを向けると盛んに照れる。
何度目かにやっと撮らせてくれた。
結局何も買わなかったけど笑顔で見送られて店を出る。
ちょっと歩くと道が細くなり、木が両側に生い茂って影ができている。
道ばたにはお風呂の椅子が並べられ、ちょっと年老いた男たちがゲームをしたり、串を焼いて食べたりしている。みんな座ったままじろりとこちらを見て、やばそうな雰囲気だ。
かまわず道を進んでみる。行き止まりだった。そこに立派なビルがある。
とても不健全そうに見える道の奥に、とても健康そうな場所があった。珍しく英語が書いてある。ベトナムサッカー協会だった。アジアカップのポスターも貼ってある。
入り口の守衛所はサッカーボールの形だ。オシャレ。
通りを引き返して歩き回ってみる。近くに、古くなったスタジアムがあった。昔はこのスタジアムが国際試合に使用されていたようだ。アジアカップのチケットブースがあった。何人かが買っている。
一番安い席が前売りで5万ドン、約300円。一番いい席が当日券で20万ドン、1200円。700円でたっぷりビールと食料が買えたことを考えるとなかなか高い。