審判の表彰と代表監督就任
サッカー協会の記者室でワールドカップの審判、上川さんと廣島さんのブリーフィング。「準決勝で第4の審判に選ばれ、もうこれで笛を吹くことは無いと一時を緩めた。その翌日、通常なら休みのはずが、審判専任のコーチ(5人いた)からトレーニングの呼び出しを受け、いいことがあるかもしれないと言われた。だが、それまで何度もそういう状況があったので、今度はぬか喜びにならないようにと思っていた。しんどい時はコミュニケーション・システムを使ってみんなで励まし合っていたので、選手はレフェリーが独り言を言っていると思ってビックリしたと思う。試合の中で選手のやり取りからも受け入れられたのが分かった。充実感と達成感があった。三位決定戦ではいつもどおりのれふぇりんぐが出来るかを楽しんだ。試合の序盤(10分?)にシュナイダー選手に警告を出したら、前半終わりぐらいにやってきて、もう大丈夫だからと言ってたし、試合終了後にもありがとうと挨拶された。決勝の笛を吹いたレフェリーは気持ちや体力でとても強いというのがトレーニングの時から分かった。今回目についたのはオフサイドの判定のレベルが上がったこと。これはレフェリーがチーム制になったことのよさだろう」(上川主審)。「日本を出る時に決勝でレフェリーをしたいと大きなことを言ったので、三位決定戦を吹くことになってホッとした。決勝トーナメントで吹きたかったが、三位決定戦ということでメダルがもらえるというのがうれしかった」(廣島副審)。
その後ホテルに場所を移し、反町U-21代表監督とオシム代表監督の就任記者会見。反町監督は笑顔満面。だが感情を見せまいとしているのか、口の端が上がっている。「代表監督の就任は結婚と同じ。最初はうまくいく。その後どうなるかです。結婚では多くの人の力が必要。今、日本代表という車は止まっている。この車はみんなで押さなければならない。最初にやらなけらばならないのは日本代表を日本化させること。初心に返って日本らしいサッカーをしたい。
(どうやって日本は自信を取り戻すのか)
自信というのは状況を楽観視していたから失望するのでしょう。適切な情報を持っていなかったのか、情報を持っていたけれど相手を見下していたかだ。現実的に客観視すれば、いろんな見方が出来る。自分田h氏の能力以上のものを期待すると失望があります。
(どんな基準で選手を選ぶのか)
大事なのは基準よりも現在のサッカーにおける動きを見たほうがいいということ。先のことを考えたほうがいい。(2010年までにどうやってもう一度日本代表を強くするのか)そう考えないほうがいい。2002年は開催国だったのでホームで戦った。ジーコの時は状況も準備も違った。今回のワールドカップの成績をがっかりするような成績を残したと考えてはいけない。日本は進んだ国だけど、サッカーでも進んでいると結論付けないほうがいい。どんな出来になるかは自分にもかかっていると思うが、選手の出来に大きくかかっている。ただ、サッカーはもっと早くなるだろう。
(ジーコジャパンのどこを変えようと思うのか)
近い将来に背の高い選手を求めるのは大変だ。身長の高い選手が見つかっても、その選手が日本らしい選手とは限らない。他のチームに無いような特長を生かすこと??敏捷性、攻撃性、黒人のようないい技術、ただしまだその技術がチームに生かされていない??がある。走るスピードと展開のスピードはもっと上げることが出来ると思う。
(時間がない中でどう強化するのか)
私の考えでは親善試合というものは存在しない。過密にスケジュールに対して考えることは2つある。ひとつはラジカルに根本的に変えること。みなさんはそれを期待しているかも知れません。だけど時間が無いのだから、新しいことを急にしないほうがいいと思います。