負け犬根性

ちょっと昔の話。あるコーチと話をしていた時、負け犬根性とは何かという話になった。
彼が言うには、負けが込んでくると、勝敗だけでしかゲームを語れなくなってくるのだという。どんなに悪い内容でも勝てば絶賛。どんなにいい内容でも負ければボロクソ。それが負け犬根性だという。そのとおりだと思う。同じことはサポーターにも言えるのかもしれない。
 なぜこんなことを書いているのかというと、昨日の試合後、徳島の選手に対して罵声を浴びせ続ける人がいたからだ。確かに徳島から来て負け試合を見せられたら辛いだろう。だけど試合のパフォーマンスに生活がかかっている選手たちが手を抜くことは少ない(ないとは言わない。でも社会人なら自分の来年の契約がかかっている状態で手を抜ける人物が少ないことや、学生ならテストで点が悪ければすぐ退学になるという状況でテストの時間に手を抜けないということは分かると思う)。「しっかりしろ」「ちゃんとしろ」「勝て」だけでは選手に思いは届かない。徳島の選手が最後まで気迫を見せたのは、僕は評価に値すると思う。そこを評価した上で、「もっと出来るはずなのに」という気持ちを表現したほうがいいのじゃないだろうか。

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