スウェーデン?イングランド
12時56分エンスヘーデ発の電車でケルンを目指す。今日のスウェーデン?イングランドは今週2000ユーロ以上で売買されていた。
1次リーグではどの会場にもダフ屋が出ていた。面白いのはカテゴリーに関係なく値段が決まっていること。試合まで時間があると300ユーロぐらいであまり動いていない。200ユーロでかなり動き出す。それ以下だと、試合開始まで残り時間を計算しながら、という感じ。だがこの日はそこまで下らないかもしれない。ヨーロッパ同士だし。
今日の旅は植田朝日君と。約3時間ぐらい、とことん話し込む。日本サッカーに対する厳しい現状認識では一致した。
ドルトムント着が15時7分。乗り継ぎの30分の間にちょっとだけドルトムントを見て回る。パブリックビューイングの会場にドイツ人が詰めかけている。駅前の大きな壁に歓迎の言葉が。日本語もあった。
ドルトムント15時37分発、ケルン16時46分着。電車は混んでいたが、フランクフルトからニュルンベルクほどではなかった。楽に座って、ケルンへ。到着後、まず目に入るのは駅に掲げられたアディダスの広告。中村俊輔もある。笑ったのはCMに出ていたホセも大きくなっていたこと。また駅のホールの天井はアディダスの契約選手の絵がずっと描いてあった。そう言えば、今回ナイキとペプシは元気がなかった。次に訪れたのは駅の前の大聖堂。時間がなくて中には入らなかった。Kさんに4年ぶりで会う。彼女は昔、横浜フリューゲルスと横浜FCのゴール裏にいた。だけどもうスタジアムに行っていないので、会う機会が少なかった。
ライン川下りをしている人がいる。ていうか、たぶんこれライン川だよね。足下にボールが転がってきたので、リフティングして返したら親指を立ててくれた。いや、日本人だってこれくらいやりますよ。でも、ワールドカップで負けると、みんなそう思わないんだろうな。
繁華街に行く。喫茶店の中から大きく手を振っている人がいる。ゲルト・エンゲルス浦和レッズコーチだ。入って行って3人で談笑。エンゲルスコーチも実力を出し切っていない日本代表に非常に心を痛めていた。植田君がFC東京ファンということで、ストレートな会話が続く。大人の会話。
本屋に行くと、ずっと捜していたスタジアムのペーパークラフトが見つかった。だけどケルンのスタジアムしか置いていない。残念ながらこの旅ではここでしか手に入らなかった。オフィシャルグッズなのに。
路面電車でスタジアムを目指す。駅から15分ぐらい歩いた駅から、さらに15分ぐらい。電車の中ではイングランド人のおじさん8人が大騒ぎ。ドイツ人を見つけては「5?1」と歌っている。よほど前回大会予選(2001年9月のワールドカップの地区予選でドイツに5?1)の大勝がうれしかったに違いない。植田君が「もし韓国に5?1で勝った試合があって、日本人は何年後までそのスコアを覚えているだろうか」とつぶやいている。大きなトラブルもなくスタジアムへ。
ボディチェックはいつもどおり。つまり甘かった。並んでいた時、スウェーデン人から「今日は日本の試合じゃないのに」と言われる。確かにスウェーデン人ももっと見たいだろうな。席はバックスタンド中央の後ろから3列目。すぐ後ろはイングランド人、となりもイングランドの母子、ところがその後ろはスウェーデン人。またも微妙な席だ。イングランド人の「イングランドを応援するなら立ち上がろう」という言葉に反応しようと思うが、気兼ねして出来ない。
試合レポートはまた別に書くとして、イングランドもスウェーデンも2点目は必然だったと思う。スコアした人物も必然性があった、とだけメモしておく。
試合後、路面電車に乗ったら香港の選手だったという人と、その友だちに会った。混雑していて名前のメモが取れなかったのが残念。アジアのために日本に頑張って欲しい、と言われて気持ちが引き締まる。何か事故か事件があったようでしばし路面電車がストップ。しばらく歩くが、動き出したので再度飛び乗った。