「Jリーグ試合出場『1』で引退…出番を待ち続けた元Jリーガー・三浦雄也の葛藤」掲載
「J論プレミアム」様に「Jリーグ試合出場『1』で引退…出番を待ち続けた元Jリーガー・三浦雄也の葛藤」が掲載されました。
「V・ファーレン長崎の2年目になった2016年にそのときが来ました。
シーズン最初に第2GKだった植草裕樹さんがケガをしたんですよ。それで第3GKだった僕がベンチに入ることになりました。それから少しずつ僕の評価も上がったようで全試合ベンチに入れてもらえました。
そして7月3日の第21節、アウェイの徳島ヴォルティス戦ですね。前半の21分に先発GKの大久保択生さんがゴール前で相手選手と交錯したんです。頭が切れて出血がひどくて、グローブも血だらけになっちゃって。
すぐ「準備しておけ」と言われてたんですけど、僕は最初大久保さんがまだプレーできるだろうと思ってました。すぐ起き上がってたし、たぶんちょっと切れただけなんだろうなって。でも血が止まらなかったみたいでドクターストップがかかって、「三浦、行け」って。
ウォーミングアップはしてたんですけど、それでも準備し始めてすぐ出場という感じでした。そのときスタッフの人たちも、僕がJリーグ初出場と分かってるんで、「大丈夫か?」って。みんな焦ってたと思うし、心配だったと思います。高木琢也監督やヘッドコーチ、GKコーチは結構そわそわしてましたから。そしてみんなどうにかして僕のアップの時間を作ろうとして、審判にああだこうだ言ったりして時間稼ぎをしてくれてました。……」