「サッカーを愛するみなさん、ご機嫌いかがでしょうか…金子勝彦が伝えたいこと」掲載
「みんなのごはん」様に「サッカーを愛するみなさん、ご機嫌いかがでしょうか…金子勝彦が伝えたいこと」が掲載されました。
「サッカーを愛するみなさん、ご機嫌いかがでしょうか。
私が実況を担当して1968年から1988年まで放送されていた「三菱ダイヤモンドサッカー」は、諸橋晋六さん(故人)がロンドン勤務だったとき、1967年日英経済人会議で渡英された篠島秀雄さん(故人)にBBC(英国放送協会)の「マッチ・オブ・ザ・デイ」という番組を紹介して、そこから放送することになった番組です。その主旨は「サッカーを通じて国際人を作る」ということでした。日本の役に立つスポーツをイングランドから輸入しようということですね。
実は、放送資金の面や三菱グループ首脳陣のネゴシエーションまで含めて陰の仕掛け人として動いてくださったのは元日本代表でその後日本代表監督も務めた二宮寛さんでした。三菱グループのトップとメディアを結びつけてくださったんです。最初はお金の面がどうなっているか私は知らなかったのですが、あとで聞いたら二宮さんがいらっしゃらなければできなかったのが分かりましたね。
番組では1970年メキシコワールドカップの映像を海外メディア(テレシステマ・メキシコ)から輸入したんですよ。全試合カラーです。放映権だけで当時2億円かかりました。今とは貨幣価値の違いがあるにしても、大きなお金です。お金が無ければどんなにうまいことを言っても番組にはならないんです。二宮さんはそういう部分を全部面倒見てくれました。
番組は、何もかも想定外でした。サッカーとみんな一緒ですよ。事前に用意したり意図的に作られたものはなかったですね。独自のスタイルを築こうとも思っていませんでした。ただみんなサッカーが好きなだけ(笑)。……」